「FXで稼ぐには勝率は関係なし」は本当なのか?

追加緩和で1取引1000万円!FX&株の二刀流で荒稼ぎする琉球トレーダー

余弦氏

余弦氏

【余弦氏】 関東生まれの北海道育ちながら、現在は沖縄在住。自営業を展開しながらFXや株に投資する。もともとブログでは2本の移動平均線による週足、日足の戦略を公開。http://blog.livedoor.jp/cosinep/ 投資歴:’01年から15年間 手法:スウィング 主な通貨取引ペア:米ドル/円、ユーロ/米ドル 「勝率はひどいですよ。1割とか。『また損切りかあ。なんくるないさ~』って、もう慣れてしまいましたね(笑)」  そう話すのは、沖縄で自営業を営みながらFXや株を手がける余弦氏だ。 「典型的な『損小利大』の取引です。損切りを我慢しなければ死なないですから、損は数十pipsでサクサク切ります。利益は700とか800pipsくらい抜くことが多いですね」  その腕前が発揮されたのが昨年10月中旬に仕込んだ米ドル/円だ。 「投資信託を解約したお金が手元にあったので、ロング100枚を米ドル/円に突っ込んだんです。アベノミクスが成功すれば円安だろうし、失敗しても日本売りで悪い円安になるだろうと。そうしたらちょうど日銀が追加緩和を発表し、あっという間に含み益が500万円。含み益で少しずつ買い増していき160枚くらい保有して、利益がちょうど1000万円になる113円台半ばに指値を入れました」  指値が約定し、2週間ほどで1000万円の利益が確定。さすがの腕前だ。 「奥さんは僕の資産を知らないんですが、もうすぐ結婚10周年なので大人のカネの使い方を見せてやろうと(笑)。ただ、あのときは偶然です。普段は25と75の移動平均線を使って、10枚程度で細々とやっています」

25日移動平均線と支持線・抵抗線を注視

 ’01年頃からFXを手がけるベテラントレーダーの余弦氏。当時からずっと愛用しているのが、この2本の移動平均線だという。 「日足と週足のそれぞれで取引しているんですが、25移動平均線に支えながら上昇していれば買いです。もうひとつ意識するのがレンジの支持線・抵抗線。抵抗線を上抜ければ買い、支持線を下に抜ければ売りです。シンプルなやり方ですが、注目したいのはこの2つが同時に満たされたとき。そんなときは強気に取引できるんです。’14年8月の米ドル/円がそうでした。103円台で長期間フタをされていたのが上抜けてきたとき、25日線も一緒に上向きに転じています。強気で買える場面でした。損切りは25日線の下に10pipsずつ離して5回くらいに分けて置いておきます」 【グラフ】はコチラ⇒https://hbol.jp/?attachment_id=18857
移動平均線

移動平均線がローソク足に追随してレンジを抜けていくような形が理想。25日線に沿って上昇している間はホールドする

 このときは103円の抵抗線を抜けて一気に110円手前まで上昇したから25日線割れで決済しても400pips以上の利益になった。 「トレンドが始まりそうな早い段階を狙いにいくやり方なので勝率は低い。でも、トレンドにハマったときは1か月、2か月と保有しっぱなしで利を伸ばせます」  勝率は低くとも圧倒的な利幅で充分カバーできるわけだ。 「あとは25と75の移動平均線の間をウロウロしているときは、どちらかで反発したところで入って、もう一方をターゲットにするといったやり方もしますね」 【グラフ】はコチラ⇒https://hbol.jp/?attachment_id=18858
25日線

25日線割れで損切りしても75日線でサポートされたら再度買い。そのときは欲張らずに25日線をターゲットにするのが基本

 そんなやり方で毎年数百万~1000万円台の利益を蓄積してきた余弦氏だが、一方で株投資も手がけている。 「株は有名トレーダーの“桐谷さん流”で優待銘柄ばっかり買って放っておくだけ。ビックカメラとか170円台で買って、今1000円台に乗せてますね。含み益が乗っている銘柄は基本、握りっぱなしであまり株価とか見ないので、気づいたら上場廃止になっている銘柄も(笑)」

円安相場はまだまだ続く。EUの追加緩和を狙う!

 FXと株投資で’14年の利益は1000万円を超える勢いだという余弦氏。総資産も1億円の大台が間近に迫っているという。 「今後ユーロ/米ドルも激しく動くでしょうが、私は基本、どの通貨でトレードするにしても手法は同じ。損小利大を貫いてトレンドに乗っていければいいと考えています」  どんな相場であろうとも、余弦氏のスタイルが崩れることはない。セオリーに従ったシンプルなやり方だからこそ、円安相場だろうがユーロ安相場だろうが、効果的。琉球の暖かい風に吹かれ、損をしても“なんくるないさ”でトレードする余弦氏の手法は、忙しなく働くサラリーマンこそ見習うべきものと言えそうだ。 【2015年必勝戦略】トレンドの初動に乗ったら、保有したまま利益を伸ばす!

Q.トレードに影響を与えた本は?

『東京外為市場25時伝説のディーラー』大下英治著。「ディーリングルームの空気が鮮明に伝わってきてメンタル面で大いに参考に」

Q.毎日トレードに費やす時間は?

30分程度「朝にトレード戦略を組み立てて発注。日中に方針することは、不測の事態のときだけ」 ― 株&FX 爆勝トレーダーの必勝投資術【6】 ―
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