誰でもできる、心地のよい第3の居場所「サードプレイス」の作り方

色や大きさ、重さによる「心地よい配置」とは

素材感③基盤の色と素材  たまTSUKIはオーガニックを謳っていた。故に人工的な色はコンセプトと違う。なので店内とファサード(建物の正面)は自然色を基盤にした。土の茶色・草木の緑色・雲や月の白色の3色。それと木材の素材感も基盤にしている。自然界に溢れる色や素材感は、当然なこととして、人が見ても落ち着く。 明るい色暗い色④色のグラデーション  明るい色から暗い色へ、鮮やかな色から濁った色へ。段階的に色が移り変わっていく様がグラデーションだ。モノやデザインの配置にこの要素をうまく活用すると、安心感や安定感が生まれる。明るくて艶やかな色は、より上に・より手前に・より左に。暗くて濁った色は、より下に・より奥に・より右に。 左に小さな本⑤小さく軽いモノ と 大きく重いモノ  小さく軽いモノは、より上に・より手前に・より左に。大きく重いモノは、より下に・より奥に・より右に。当たり前のことだが、大きなモノや重いモノが上にあると、落ちてきたら痛いな、怪我するな、死んじゃうな、怖いな、と人間の防衛本能が働いて落ち着かず、重圧感を感じる。  また、手前に大きなモノや重いモノがある場合、塞がれている感じがして、奥に行きづらい・手を伸ばしづらい。開放感や安心感、自由を感じてもらうには、逆の配置にすればいいわけだ。  ③についても共通していえることだが、右に暗くて濁った色や大きく重いモノを配置する理由は、日本人の利き目は右の方が多いから。左目が利き目の方にとっては、暗くて濁った色や 大きく重いモノが左から並んでいた方が心地よいはずだ。

DIYは「できるかできないか」でなく「やるかやらないか」

配管を隠す⑥プラスチックやパイプは視野外に  自然界に自然物として存在しないプラスチックなどの合成品や金属品は、色や素材感にもよるが、大抵は見ていて落ち着くものではない。例えば排水パイプは、金属製ということもあるが、中を汚水が通るためいくら綺麗にしていても清潔感を感じるモノではない。そうした非自然的な素材をできる限りお客さんの視野から見えないように工夫して、落ち着く雰囲気を醸した。 のれんで隠す⑦段ボールや発泡スチロールの箱も視野の外に  入荷したモノや食材が段ボールや発泡スチロールの箱で届く。自分の部屋に段ボールが積まれている場合に、落ち着きや安心感を得られるだろうか。どうしても「この部屋は片付いていない」という感覚が生まれてしまう。それらがお客さんの視野に置いてあるよりもない方が、綺麗で落ち着くはずだ。 置くものに合わせてDIY⑧できるだけDIY(Do It Yourself)で作るほうがよい  上に綴った7つの技法を進めるには、DIY(Do It Yourself)で作ったほうがよい。モノを飾る棚・モノをしまうスペース・店内の凸凹に合わせた設計・素材や色、すべてを業者さんに伝えて実行してもらうための意思疎通なんてできるわけがない。  棚一つをとっても、置きたいモノの大きさによって棚の奥行きや幅や棚と棚の間隔など、想いがあるほど多岐にわたる。それならば、自分で材料を集めて自分で作ればよい。 凸凹を探す 仮に下手だったとしても、味わいが出るし物語にもなるから大丈夫。DIYは「できるかできないか」でなく、「やるかやらないか」だけだ。やればやるほど知恵と技が上達する。壊れた時にも自分で直せる。業者さんにお願いするより5分の1や10分の1といったコストで済むだろう。
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センスは「あるかないか」ではなく「磨くもの」
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