東京入管、救急搬送必要な収容者を迎えに来た救急車を追い返す異常事態

3月23日午前2時の東京入管

3月23日午前2時の東京入管

またしても東京入管で収容者の人権を踏みにじる事件

 かねてから日本の入国管理局が外国人収容者を非人道的に扱っていることは問題視されていましたが、またしても、のっぴきならない事件が起こり、どうしてこんな国になってしまったんだと頭を悩ませています。 ●参照:【2019/3/12】緊急搬送が必要な収容者を救急車に乗せることを拒む東京入管 現地情報まとめ #FREEUSHIKU  3月12日の夜、東京入国管理局に収容されているクルド人男性のチョラク・メメットさんが体調不良を訴え、一時は救急車がやってきました。ところが、入国管理局は建物を施錠し、救急隊員が建物に入るのを拒み、「看護師は見守っているので大丈夫だ」と言って追い返して、頑なに救急車には乗せなかったというのです。  この話はネット上でたちまち大騒ぎになり、こうしちゃいられないと40人くらいの人が現地に駆けつけたそうです。あいにく、僕は明石市長選の取材中で関西にいるため、現地からツイートしている人たちの情報をもとにまとめているのですが、黙っちゃいられないので記事にしました。同時に、現地にはHBOL編集部の人間も向かいました。

いったい何が起きたのか?

 チョラク・メメットさんは、かれこれ1年以上も入国管理局に収容され続けている人だといい、3月12日の夜に体調不良を訴え、まったく動けない状態になってしまったそうです。そして、それを聞いた家族が救急車を呼んだと言います。  家族によると、メメットさんはあまり弱音を吐かない性格だといいますが、「もたないかもしれない」と打ち明けたといい、体調がとても心配されています。  入国管理局としては、仮病かもしれず、脱走してしまった時には責任が取れないということがあるのかもしれませんが、本当にヤバかった時に死んでしまうリスクの方がよっぽど深刻です。  これまでも体調不良を放置して収容者を死なせてしまった悪い意味での「実績」があるので、いくら不法入国で逮捕したとはいえ、病院で診察を受けるぐらいの人権はあるはずです。  入国管理局で働く職員たちは、不法入国を取り締まる権限はあっても、収容者の命を奪う権限などないはずです。すぐさま救急車に乗せるべきなのは明白です。
東京入管

3月23日午前2時の東京入管。入り口に仁王立ちする警察官

 現地から情報を発信している人たちによれば、入国管理局の中には医師は不在。救急隊員には「看護師が見守っているから大丈夫だ」と説明して追い返したのに、肝心の看護師は直後に帰宅していたことが発覚。救急隊員も「話が違う」と怒っていたそうですが、23時13分、119番に電話をかけても対応してくれないので、救急相談センターに電話をかけ、再び救急隊員が現場に到着。しかし、こちらもいつの間にか救急車を呼んだご家族や支援者がいる場所とは反対側の出口からいなくなってしまっていたそうです。サイコパス国家です。  そして、HBOL編集部のスタッフが現地に到着した午前2時の段階で、日本人、クルド人で約50人程度の支援者が外で抗議行動をしていましたが、警察官が何人も入り口に仁王立ちしている状態だったそうです。もちろん、メメットさんはまだ病院に行けていません。
支援者

終電は終わってしまったが、現場にはまだ50人近い支援者の姿が

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改正入管法施行の目前の人権無視
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