桜田義孝劇場再び開幕。桜田義孝さんはなぜ辞職しないのか

「悪気はない」では済まされない無能さ

 今、ネット上では桜田義孝先生のコメントを切り取って批判するのは良くないと言っている人たちがいます。「空気は読めていないかもしれないけど、べつに悪いことを言っているわけではないじゃないか」と言うのです。  しかし、今回の炎上の本質は「そもそも空気を読めていないこと」だと思うのです。今、桜田義孝先生はこれまでの醜態から「今度は何をしでかすのか」という目で見られています。そんな時に、まんまと国民の望まないコメントを出してしまっているのですから、火のある所に油を近づけているに等しいのです。  もちろん、桜田義孝先生に池江璃花子選手を侮辱するような気持ちは1ミリもないと思っています。桜田義孝先生は腹黒く卑劣な野郎というわけではなく、本当にただただ議員としてはまるで無能なだけのご老人なのです。池江璃花子選手の回復を願っていることは間違いないし、一番言いたかったことは「早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい」の部分でしょう。  だけど、ポンコツだから言わなくていいことを言ってしまうのです。言わなくていいことを言ってしまうなら、少しぐらいミスを減らす努力や勉強をしたらどうなのかと思いますが、そういうことをしないまま、官僚がささやき女将のように耳打ちしているのがマイクに乗っているし、謝罪さえも原稿を読まないとうっかりしてしまうのです。もはや自分で答えていることが一つもないレベル。これはコメントが炎上しているというより、桜田義孝先生の存在そのものが炎上していると言った方がよっぽど近いかもしれません。  今度の衆院選、桜田義孝先生のライバル候補にペッパー君が立候補したら、間違いなくペッパー君が勝ってしまうことでしょう。新しいニッポンの幕開けです。 <取材・文・撮影/選挙ウォッチャーちだい(Twitter ID:@chidaisan)> ちだい●選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材活動を行う。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどをTwitterやnote「チダイズム」を中心に公開中。立候補する方、当選させたい議員がいる方は、すべてのレポートが必見。
選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
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