15分で「表情を和らげる」、たった2つのシンプルな動作

 以前、本連載では、相手を睨んでしまう場合には、口角を上げることに気をつけると、自然と表情が柔らかくなるというスキルを紹介した。  

スキルを発揮するための分解スキルを見極める

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 睨むのをやめようと意識すればするほど、動作がおろそかになって、逆効果になってしまいかねない。そう意識する代わりに、どの動作を変えていけばいいか、必要な動作を分解していって、元になる動作を変えていけばいいのだ。  相手を睨んでしまう場合には、口元の表情を変えていけばよい。口角を上げるということが、睨んでいる表情を和らげる分解スキルなのだ。このような分解スキルに行き着くことで、さまざまな問題を解決できる。  たとえば、筆者はリーダーがメンバーを、先輩が後輩を巻き込みづらくなったという相談をよく受けるようになった。リーダーや先輩が指示や命令をしても、従わせることができない場面が増えているようだ。  そんなとき、さらに指示や命令を繰り返したり、強調していっても、逆効果だ。空回りしてしまいかねないし、メンバーや後輩は反発するかもしれない。この場合の分解スキルを見極めようと、さまざまなスキルを演習してきた。  現在、最も効果が高いのは、相手が「牽引型」と「調和型」のいずれなのかということを見極めることだ。肉食系と草食系、狩猟型と農耕型とも言う。中国では、狼型と羊型と言う。言い方はともかく、人の動作は2つの志向にわけられる。  私が牽引型と調和型の2つに志向をわけているのは、このように分類すると、日本のビジネスパーソンの志向は半々にわかれるからだ。20年来、私の演習の参加者の志向は牽引型51.4%、調和型48.6%と半々に分かれる。  そして、牽引型のメンバーに対しては、「自分でチャレンジしてみてはどうか」「独自の方法で取り組んでみてはどうか」「責任をもって実施してみてはどうか」というフレーズを投げかけると、指示や命令の効き目が高まることが演習で実証されている。  一方、調和型のメンバーには、「一緒に取り組んでみてはどうか」「サポートするので安心して取り組んでみてはどうか」「他の仕事とのバランスをとりながら実施してみてはどうか」というフレーズを投げかけると、メンバーの意欲が高まることがわかっている。  つまり、相手が牽引型か調和型を見当づけるということが分解スキルで、そのうえで、牽引型には自分でリードしていく、調和型には一緒に取り組んでいくというニュアンスを込めるだけで、スキルの効果が高まるのだ。
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すぐできる表情の変え方
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