一流になるための「1万時間の法則」。効果をさらに上げるにはコツがあった!

時間(量)×質=成長の方程式

「1万時間の法則」を提唱したエリクソン氏は、経験年数が1万時間を超えているとしても、必ずしも一流ではないケースに何度も出会った。むしろ、経験年数が長いほどミスが多いケースもあった。  そこで、エリクソン氏は再度バイオリニストを対象とした調査を行った。学生たちに一日の生活を細かくメモしてもらい、トップクラスのバイオリニストとほかのバイオリニストの練習方法などの違いを比較したのだ。  その結果、トップクラスとその他のバイオリニストの違いは練習時間だけでなく、練習の質も異なることがわかった。  トップレベルのバイオリニストは毎回、その日の練習の目標を設定して、それを達成する「意図的な練習」をしていたのだ。つまり、特定の業界で一流になるには、時間(量)×質が必要となる。  そして、質を高めるためには、仕事においても練習においても、毎回目標を設定して意図的に行う必要性がある。  その際、高い目標を立てると達成できないままズルズルと時間だけすぎてしまう可能性があるので、「少し難しい目標」を設定するのが効果的だ。  達成できない目標を立ててしまうと、目標達成に対する意欲が下がったり、自分ならできるという自己肯定感が下がってしまう可能性がある。「1万時間の法則」で本当に効果を出すには、5.21年の間ずっと毎日目標を立てて、それを達成する努力をする必要があるのだ。  こう考えると、5.21年が短いと思っていた読者も、実行できるか不安になってしまうのではないだろうか?  多くの人は1週間で達成する目標を設定しているが、もしかしたら、1週間で達成する目標では粒度が荒いかもしれない。  筆者もあらゆるタスクで少し厳しめの時間をGoogleカレンダーに設定して『◯時〜◯時でタスクAを終わらせる』と記入をしている(今、この瞬間も原稿を書く期限に追われているのは言うまでもない)。  たまに達成できないときがあるが、期限と達成する目標を設定することで、高い集中力と緊迫感を持って意図的に仕事に取り組むことができる。  もし、読者が特定の業界で一流になろうという意識を持っているならば、ぜひ「時間(量)×質」を意識して、目標を設定してみよう。きっとズルズル時間を使う人よりも速く成長できるはずだ。 【参考資料】 『天才!成功する人々の法則』 マルコム・グラッドウェル 『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』ブラッド・スタルバーグ
心理戦略コンサルタント。著書に『トップ2%の天才が使っている「人を操る」最強の心理術』がある。MENSA会員。心理学を使って「人・企業の可能性を広げる」ためのコンサルティングやセミナーを各所で開催中。
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