
Simon Allardice via flickr(CC BY 2.0)
3月29日の英国の欧州連合からの離脱を前に、最終的に「合意なき離脱」となりそうでヨーロッパの航空業界は不安に包まれている。
何しろ、その日、
500万人の利用客が足止めを食わされる可能性があるというのである。更に、深刻なのはそれに関係した情報を利用客に事前に提供するということうを怠っているということなのである。(参照:「
EL Mundo」)
どういうことかというと、英国航空、ライアン航空、イージージェットなど英国をベースにして欧州連合(EU)域内に飛行して来るフライトが、現在のEUで規定されている内容からだとEU航空区域での飛行ができなくなり飛んで来れなくなる可能性があるのである。このことから、例えば、英国の飛行機を利用してアメリカから英国を経由してヨーロッパ大陸へのフライトや英国からスペインを経由して南米へのフライトが困難になる可能性がある。
国際航空連盟(IATA)はこの問題について直接関係する英国の航空会社が事前に利用客に情報を提供していないということを批判しているが、英国とEUとの間で最終的にどのような形で英国がEUから離脱するのかということが不明であることから事前の情報の提供及び対応が出来ないというのが事情だという。
英国との航路をもっているハンガリーのウィズエアーが、唯一英国のEUとの合意なき離脱の場合を考慮してパスポートの残り有効期限が6か月以上あるというのを言及している程度だという。(参照:「
EL Mundo」)
更に、英国とEU間の航路を制限されるようになると、9300のフライト、2000万人近くの利用客に影響が出ると見られている。