バッシングでも売れ行き好調。中華スマホの意外な実力

イラスト/もりいくすお

イラスト/もりいくすお

逆風の中でも、日本でHuawei端末の売れ行きは落ちていない。世界のスマホ市場を席巻する実力とは?

 トランプと習近平のにらみ合いに端を発する中国製品バッシング。その矛先は、「スマホ」に向かった。 「これはずいぶんナンセンスな話で、iPhoneだって製造は中国。それをわざわざ『デザインド・バイ・アップル・イン・カリフォルニア』とかアピールしている。中国製じゃないスマホなんて数えるほどしかありませんよ」(モバイル評論家の法林岳之氏)  単なる部品のサプライヤーにとどまらず、今や中国で生産されたスマホは、完全に世界のスマホをリードする存在だ。 「アップルにしてもサムスンにしても、大方の新しいことはやり尽くしてしまった。一方、Huaweiに目を転じれば、画面の中に指紋センサーを入れたり、ワイヤレスリバースチャージ機能(本体に別のスマホを重ねることによってワイヤレス充電ができる)を載せたり、さまざまなチャレンジをしている。これは、他のメーカーにはマネできないことです」  その機能が必要であるかどうかは問題ではない。「すごいだろ」と言える何かがあることが、企業のパワーを証明するのだ。 「ハイスペック一辺倒ではなく、仕上げや質感などにもこだわりが見られるようになりました」  近年はOPPOの躍進も著しい。世界で初めてスマホに自撮り補正機能を取り入れ、カメラに強いスマホとして人気のメーカーだ。 「彼らはAndroidベースの独自OSを採用していますが、まるでiPhoneユーザーを取り込もうとするかのように、使い勝手をiOSに寄せてきている。世界のスマホ勢力図が塗り替わるのも、遠くはないかもしれません」 《カメラの差は一目瞭然!》 Mate 20 Proでは、AIによる撮影サポート機能が大幅に強化されている。iPhone XRと夜景を撮り比べてみたところ、イルミネーションの色みの豊かさなどに、はっきりわかる差が見られた。

左・iPhone XR、右・Huawei Mate 20 proで撮影した夜景

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「中華スマホは危険」説は大丈夫?
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