水道民営化、女性の社会進出、投票権……。いまの日本人こそ傾聴すべき、米最年少下院議員が語った言葉

コルテス議員

NOW THIS公開の動画より

 昨年の米中間選挙で当選した最年少の下院議員、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス。29歳という若さだけでなく、富裕層に最大70%の所得税を課すよう提唱するなど、その政策も注目を集めている議員だ。そんなコルテスの1月19日に行われたウィメンズマーチでの演説が話題を呼んでいる。

日本社会にも共通するテーマ

 水道民営化、女性の社会進出、投票権……。コルテスの演説には、現在の日本にも共通するテーマが登場する。まずは全文を翻訳したので、その中身を見てみよう。なお原文はNowThisが公開している動画を基にしている。 “こんにちは! ありがとうニューヨーク! みんなありがとう!  騒ぎを起こす準備はできていますか? 私たちの権利のために戦う準備はできていますか? アメリカ合衆国ではみんなが愛され、みんなが公正で、そして私たちの国ではみんなが平等に保護を受け、繁栄する権利があると言う準備はできていますか?  この場にいることが光栄です。私たちが今日、キング牧師記念日の前週に集まっていることが偶然だとは思いません。なぜならこの瞬間、まさに私たちのいるこの場所は、立ち止まってしまった公民権運動の復興地点だからです。  私たちは伝統を引き継ぐため、ここに集っています。私たちは人種と社会的公正について語ってきました。そうすることで人種やジェンダー、階級を超越した経済的、環境的公正の問題へと、その範囲を広げてきたのです。私たちの戦いすべてが相互に結びつくようになったのです  公正さとは私たちが本で読むような概念ではありません。公正さとは私たちが飲む水、吸う空気についてのものです。公正さとは投票するための敷居がどれだけ低いか、公正さとは女性の給料がいくらなのかということです。  公正さとは母親、父親、そしてすべての親が、一定の期間子どもと過ごせば、一緒に居られるということなのです。公正さとは礼儀正しくあることと、黙っていることとは違うということです。実際、あなたのできるもっとも正しい行動が、机を揺さぶるであることも、しばしばあります。  昨年、私たちは投票所で力を持ちました。そして今年、下院を取り戻したことで、政策面でも力を持っていきます。
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「戦いとは、誰も置いてけぼりにならないこと」
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