村上さとこ議員をはじめ、いろんな人に商品を送りつけている犯人は、山口県内に住んでいると目されています。
それは、どのハガキも消印が「山口」になっているからなのですが、被害に遭っている女性たちは連携し、このような送りつけがあるごとに警察に相談し、一つずつに被害を届け出ています。
消印の多くが山口県になっているという
ネットで嫌がらせをすると、すぐにプロバイダなどを辿って犯人がわかってしまうため、わざわざアナログな方法で商品の送りつけをしているのですが、実は、この方法にも犯人の特定に至るヒントが隠されています。というのは、これらの商品は通販会社を経由しているのですが、今はビッグデータの時代です。どのエリアにどのようなチラシを入れると有効であるかを常に測定しているのです。そのため、このハガキにも、いつどのエリアに入れた広告で送られたハガキなのかがわかるようになっていて、会社にもよりますが、比較的狭いメッシュで特定できることもあるのです。
つまり、このような嫌がらせを繰り返せば繰り返すほどエリアは狭まっていき、犯人は絞られていくことになります。一見、犯人が特定しづらいだろうと思えるものでも、比較的狭いメッシュの中で、特定の新聞を取っている人の中から犯人を絞り出すことになれば、意外と特定されたりするものです。しかも、この嫌がらせの不幸なところは、最も被害に受けているのは商品を送りつけられた女性たちではなく、通販会社であるということです。
これらの商品は「嫌がらせのために送られた」ということになるため、送料や手数料を通販会社が負担することになります。被害に遭っている女性たちにとっては返品する作業が面倒臭いぐらいなもので、実害を被っているのは通販会社なのです。つまり、犯人は女性に嫌がらせをするために商品を送りつけているのですが、一番嫌がらせを受けているのは通販会社であり、金銭的な負担を強いられているのも通販会社であるということです。
封を開けていなければ商品は使い回せるとしても、段ボールや往復の送料は会社の負担になります。どんだけ他人に迷惑をかけるつもりでしょうか。女性たちにこんなことをしているクソみたいな大人が存在し、これが現代のニッポンの姿だったりするのです。最近、この国の民度が心配になる出来事がたくさん起こっていますが、ダメな大人をスルーするのではなく、ダメな大人に怒ることも必要なのかもしれません。
<取材・文・撮影/選挙ウォッチャーちだい(Twitter ID:
@chidaisan)>
ちだい●選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材活動を行う。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどをTwitterやnote「
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