円安を商品先物投資に生かす裏技とは?
2015.01.18
止まらぬ円安の流れ。誰もがこの流れに注目している。これをチャンスにして、うまく乗るしかない。さまざまな分野の投資家たちからの指南を受け、取りこぼすなかれ!
「’14年は大豊作となった農産物が多く、需給が崩れて過去最大の下落相場となりました。しかしここへきて、いよいよ反転の兆候が見られます」
そう語るのは、商品先物に詳しい商品アナリストの小針秀夫氏。価格は下落しても、円安との相殺効果で円建て価格は横ばいだったが、’15 年は価格上昇と円安によるダブル効果で相場は急騰する可能性が高いという。
小針氏が特に注目するのは、タイヤの原料となる天然ゴムだ。
【グラフ】はコチラ⇒https://hbol.jp/?attachment_id=18563
「’14 年秋には’11 年につけた直近高値の4分の1まで下落しましたが、アメリカの新車販売台数が好調で、タイヤ需要は増加傾向。ゴム価格も10月を大底に上昇に転じています」
需要が急回復する一方、産地では価格下落で農家のゴム離れが進んでおり、供給が追いつく見込みは薄いという。
「世界最大の供給国であるタイの産地が11月に洪水被害に見舞われました。本格的な出荷シーズンが始まる春には需給がひっ迫し暴騰もありえる」
ちなみに、商品価格には季節性からきたアノマリーがあるという。過去20年間の相場変動のパターンを分析すると、天然ゴムは年末に下落し、2月に高値を付けるパターンが多いとか。
【グラフ】はコチラ⇒https://hbol.jp/?attachment_id=18568
「商品先物は長期保有はせず、短期売買が基本。’15 年はチャンスが頻繁に訪れそうです」
天然ゴム先物は4万円の証拠金で投資可能で、レバレッジは25倍。仮に価格が倍に急騰すれば、資金は50倍の200万円になる計算だ。
さらに、’14 年は過去最大級の暴落となった大豆とトウモロコシにも、底打ち反転の兆候がみられるという。
「年末はその年の生産量に左右されますが、前半は上昇するとみています」
【金言】農産物相場のトレンド転換を見逃さず、一攫千金を狙え
【ゴム】
各1枚あたり倍率:5000倍
各1枚あたり総代金:100万5000円
14年11月9日現在証拠金:4万円
14年11月9日現在取引倍率:25倍
’11年の高値以降、過去最大の下落相場が続いたが、自動車販売台数の回復でようやく底打ちの兆しが。世界最大の産地タイの洪水被害で春先には暴騰も?
【トウモロコシ】
各1枚あたり倍率:50倍
各1枚あたり総代金:128万500円
14年11月9日現在証拠金:2万5000円
14年11月9日現在取引倍率:51倍
’13年、’14年と大豊作が続き、需給が崩れ、リーマンショック後の安値付近まで売り込まれた。’14年秋以降は農産物全体に底入れしており、反転上昇が見込まれる
【大豆】
各1枚あたり倍率:10倍
各1枚あたり総代金:54万3700円
14年11月9日現在証拠金:2万円
14年11月9日現在取引倍率:27倍
トウモロコシ同様、豊作で’14年は記録的な暴落となり、’12年につけた高値の半値まで売られた。価格はすでに反発しており、ここからの下値余地は低そう
【小針秀夫氏】
トーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表取締役。東京工業品取引所日報編集長を経て現職。コモディティオンラインTVプロデューサー。商品市況の解説に定評がある
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