アベノミクス開始から6年、第3の矢・成長戦略の中核をなす「未来投資戦略2018」の重要分野の企業は、好業績の期待大!
日経平均が2万4000円台を突破したのも束の間、その後の全体相場は荒れ模様。だが、個別に見れば、株価が2倍以上に化けそうな銘柄が潜んでいる。今のうちに仕込んで、平成最後の年にハイリターンをゲットしよう!
成長戦略の中核! 政府が後押しする先端技術企業とは?
「内閣府の『未来投資戦略2018』には、頻出するキーワードがいくつかあり、特に目立つのがAI、IoT、自動走行です。これらに関わる企業は、国策という追い風を受けるでしょうね」
ストックウェザー『兜町カタリスト』編集長の櫻井英明氏は、“国策銘柄”が今後、高騰する可能性を指摘する。
政府はAIやIoTなど、第4次産業革命技術による『Society5.0(超スマート社会)』の実現を目指しており、今後の成長戦略の大きな柱に据えている。牽引役の経産省はAI戦略のなかで、ブロックチェーンやキャッシュレスにも言及しているくらいだが、「本来、財務省マターですが、ここまで踏み込んでいることからも、政府の本気度が窺える」(櫻井氏)という。
では、先進技術分野を手掛ける企業のなかでイチ押しなのはどこなのか。櫻井氏はまず、セックを挙げる。
「今はモノをつくっている会社より、モノをつくっていないことがプライオリティ。先端分野でも、ソフトウェアを手掛ける企業に注目したい。セックは自動走行、AI、ロボットの研究開発を手掛け、受注は自動車会社の自動走行システムが多いが、実は、小型惑星探査機・はやぶさを7年がかりで地球に帰還させたのは、JAXAでも三菱重工でもなく、同社のリアルタイムソフト技術。ドラマ『下町ロケット』に登場するような、宇宙ロケットの部品をつくる会社はちらほらあるが、ソフトをつくる会社はそうはない。『下町ロケット』は舞台を宇宙から農業へ移したが、セックはトラクターの自動走行技術も手掛けていますよ(笑)」
“リアル下町ロケット”を彷彿とさせるセックは今期、3回も業績を上方修正。創業半世紀近くの歴史で、初めて3期連続の増収増益を射程に収めており、今後、高騰する期待大だ。