下がりっぱなしの昨年の仮想通貨市場で、勝利を上げた凄腕。カギは「節目の反発」

出来高の増減を見て決済

《出来高の増減を見て決済》レンジ相場安値をじわじわと切り上げ、出来高も伴ってきたら急騰のサインである可能性が。再度の上昇に出来高が伴っていなかったら燃料不足で利確のサインに

 では、その分析方法は? 「基本は数時間から数日のスウィングトレード。値動きの大きかった今年前半は15分足も見ていましたが、今は日足から4時間や1時間足がメイン。テクニカル分析は移動平均線(MA)くらい。サポートやレジスタンスになりやすいMAを見つけて、レバ3倍程度で『その日の最大の値幅』を狙っていきます。仮にレバ3倍のロングでビットコイン価格が7%下落したら『7%×3=21%』で、強制ロスカット水準(マイナス20%)を下回ってしまいます。実際、’18年前半は一日のボラティリティが10%を超える日もあって、一日で8000万円の損切りも経験しました……。その日のボラをチェックしたうえで、許容できる損失幅から建てる枚数とレバを計算することが退場しないために重要だと思います」  ’18年夏に退職した会社ではエンジニアとして働いていたHAT氏。そこで身に着けたスキルも生かしている。 「仮想通貨はさまざまなデータが公開されている平等な世界。株や為替と違い、取引所が競争するように積極的に情報を開示してくれています。情報分析に役立つサイトも多い。僕はもともとプログラミングが得意だったので、主要な取引所のデータをプログラムなどで分析してトレードに役立てているんです」  億超えを目指すなら役立つデータ探しから、と言えそうだ。
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