「民泊は迷惑だ」という声に反論する ~金欠フリーライター、民泊をはじめる(6)

DVシェルターについては、警察も納得をみせた

 そういえば、つい先日警察官がやってきた。午前9時ごろ、宅急便が来る予定もないのに、誰かが呼び鈴を鳴らしている。モニターを見ると、「千葉県警の者ですが」という。  何事かと玄関を開けると、「お宅で民泊をやっているという情報が入りまして」という。一体どこからその「情報」とやらを仕入れたのか知らないが、完全に被疑者を見る目になっている。「はあ、千葉県知事から正式な認可を得てやっていますけど、何か?」筆者は玄関口に貼りだしている「住宅宿泊事業」ライセンスを見せた。 「お宅を拝見してもよろしいですか?」家宅捜索令状が出ているわけでもなく断ってもいいはずだが、筆者には何一つ疚しいところがないので家にあげ、客室・台所・トイレ・自室すべてを見せた。そしてリビングでお茶を出しつつ、今までに寄せられたレビューと実績、今後のDVシェルター計画についても話した。 「いや、そんなにしっかり運営されているとは知りませんでした。もう一軒のほうはけんもほろろだったものですから……」  なんでも、近所にもう一軒民泊をやっている家があるらしいのだが、訪問してみると筆者とは正反対の対応で、家の中も見せてくれなかったそうだ。 「DVシェルターの話は、確かにおっしゃる通りです。ただ、私の一存ではなんともいえませんから、警察の担当の者に話しておきます」  つまり、筆者の民泊物件は地元警察の全面支持もとりつけたということだ。  率直に言って、こういった民泊に対する無理解は、明らかにAirbnb日本支社と一部ホストの責任でもある。なぜ、筆者のように全てを公開して説明しないのか。  筆者が同社の広報担当か、あるいは支社長であったなら取材申請全てを引き受けて全て説明する。反対派の記者の一人や二人、簡単に丸め込んでみせる。賛成派の記者の取材も受けないようでは理解が広まるはずがない。  昨年末、札幌ススキノで大規模爆発事故が発生した。筆者の友人も近くで店を営んでいるわけだが、近隣一帯に被害が出たという。  筆者宅は民泊の認可を得るにあたり、消防署の内部検査を受けている。全ての寝室に火災報知器が完備されている。オール電化住宅でもあり、火災の可能性があるとすれば室内の寝タバコくらいだが、「室内禁煙」をうたっているので今までの滞在客でその禁を破った人は皆無である。レビューで書かれてしまうので、ゲスト側もホスト側も悪いことができないのだ。つまり、あのような事故が拙宅でおきることはないのだ。  はっきり言って、筆者の民泊連載に寄せられるコメントは次元が低く、頭が悪すぎる。匿名だから言える卑怯者ばかりだ。これくらいの批判で怯むなら、筆者が何度も書き続け、編集者が記事を載せ続けるはずがない。もう少し勉強して、傾聴に値する批判を寄せてもらいたいものだ。  きちんと顔と名前を出して言ってくるなら、筆者はいくらでも対応する。なんなら、この連載で筆者と討論してはどうか。編集者同席のもと、大いに民泊の欠点を語ってもらいたい。規定料金をお支払いの上、筆者の自宅に泊まっていただけるなら、夜通し話してもいい。もちろん、実際に泊まっているほかのゲストとも話してみてはどうか。  この連載を続けていると、賛同の声もやってきた。その中には、「民泊は三方どころか、少なくとも十五方によし」と著書に記した筆者でさえ気付いていなかった民泊の可能性があった。「民泊のゲストは天使しかいない。私たち家族は民泊によって命が救われた」とまで語る女性の声を次回、紹介することとしたい。 【タカ大丸】  ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。2015年3月発売の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を突破し、現在新装版が発売。最新の訳書に「ナダル・ノート すべては訓練次第」(東邦出版)。10月に初の単著『貧困脱出マニュアル』(飛鳥新社)を上梓。 雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。
 ジャーナリスト、TVリポーター、英語同時通訳・スペイン語通訳者。ニューヨーク州立大学ポツダム校とテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。’10年10月のチリ鉱山落盤事故作業員救出の際にはスペイン語通訳として民放各局から依頼が殺到。2015年3月発売の『ジョコビッチの生まれ変わる食事』は15万部を突破し、現在新装版が発売。最新の訳書に「ナダル・ノート すべては訓練次第」(東邦出版)。10月に初の単著『貧困脱出マニュアル』(飛鳥新社)を上梓。 雑誌「月刊VOICE」「プレジデント」などで執筆するほか、テレビ朝日「たけしのTVタックル」「たけしの超常現象Xファイル」TBS「水曜日のダウンタウン」などテレビ出演も多数。
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