2019年のメキシコペソ、注目はアムロ新大統領の政策

 英国でのBrexit(英国のEU離脱)が山場を迎え、欧州通貨が大荒れだった’18年。その一方で、米ドル/円は、変動幅が過去10年間で最低を記録。難解なチャートを前に、思うようなトレードができなかった人も多かったはず。中国経済の影響を強く受けている豪ドル、今年大暴落したトルコリラや新興国通貨も、動向を予想していなければ太刀打ちすることは難しいだろう。  そこで、各通貨の専門家&スゴ腕トレーダーが、’19年の戦略を一から解説。波乱の相場を乗り切る【FXの勝ち方】を、頭にたたき込もう。

新政権の対米交渉を注視しながら底値を拾うべし!

 トランプ大統領が「国境に壁を建設する」と発言するなど、米国から距離を置かれてきたメキシコ。’18年12月には新政権が発足したが、今後のメキシコペソの見通しはどうか? 外為どっとコム神田卓也氏は「南アと同様、対米関係が注目ポイント」と話す。 「米中間選挙で共和党が敗北し、上下両院でねじれが発生したので、メキシコとの国境に壁を建設するのは難しくなりました。これはメキシコペソにとってポジティブな要素ではありますが、NAFTA(北米自由貿易協定)に変わる新協定(USMCA)の米下院での承認が遅れる可能性が濃厚。新協定への移行が遅れれば、不透明感が増して投資の減少を招く恐れもあります。今のところは軋轢が生じていませんが、オブラドール新大統領は“反トランプ”を打ち出してきた人物であることも不安材料」  メキシコは対米輸出比率が全体8割にも達する米国依存体質。そのため、新大統領とトランプ米大統領の関係も直接ペソに影響してくるのだ。  とはいえ、ペソは新興国通貨の優等生。’18年はトルコリラが対ドルで90%、ランドが27%の下落を見せるなかで、下落率は6%台にとどまった。原油相場が好調だったためだ。
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押し目買いを基本に原油に注目
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