マイカー帰省族必見! トラックドライバーが行っている「眠気対策」とは

眠気防止センサー

トラック運転手が使用している、居眠り防止センサー。耳に掛け、頭が一定以上傾くとアラーム等が作動する

「トラックドライバーが一般ドライバーに知っておいてほしい“トラックの裏事情”」をテーマに紹介している本シリーズ。  前回は、「東名あおり運転事故に見る、煽る側と煽られる側の特徴」を元トラックドライバーの目線から解説したが、今回は、現役のトラックドライバーを対象に実施した「眠気対策」に関するアンケートの結果を紹介していきたい。  全てのドライバーが安全運転に努めるうえで、最も厄介だとする生理現象の1つが、「睡魔」だ。  そこで今回、運転のプロであるトラックドライバーが、普段どんな「眠気対策」をしているのか、アンケートを実施。SNSやサービスエリアでの聞き取りなどから、合計92名の意見を得られたので、トラックドライバー特有のものから、一般ドライバーにも適用できるものまでをいくつか挙げていこうと思う。

トラックドライバーたちが実践する「眠気対策」

1.スルメを噛む  一般的に、眠気対策の代表的なアイテムとして知られているのは、「ガム」だろう。が、すぐに味がなくなるため、長時間運転するトラックドライバーらからは、あまり評価は高くない。その代わりに重宝されているのが、「スルメ」だ。  スルメはガム以上に顎運動を必要とし、味が失われることもない。むしろ、噛めば噛むほど味わい深くなっていくため、飽きることなく長時間噛み続けられるのだ。  今回のアンケートでは、なんと37名ものドライバーが「スルメを噛み続ける」と回答。日本の物流の一部は、「干されたイカ」によって支えられていると言っても過言ではなかろう。  が、中には「スルメによる眠気対策」に異を唱えるドライバーも。理由を問うと、こんな答えが返ってくる。 「オレ歯ぁ無えんだ」  以前にも同じような話を紹介したことがあるが、トラックドライバーには、歯が悪い人が多い。  不規則な仕事柄、歯を磨くタイミングがなかったり、重いモノを持ち上げる際に歯を食いしばったり、定期的に歯医者に通えなかったりするのが原因として挙げられるのだが、それでも笑顔でトラックに乗り込み去っていく「歯のない彼」に、心からの「お疲れ様」が芽生えるのである。
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