五輪選手村格安マンション、融資までの「時差」で生じる金利上昇リスクはこう乗り切れ
2018.12.25
東京都が周辺相場の1割以下で売却した土地に建設中の五輪選手村マンション。駅から遠く、大量供給されるため、“大バーゲン”で放出されるかもしれない。
’19年5月から販売がスタートし、実際に入居できるのは’23年3月以降となる五輪選手村マンション。湾岸エリアのマンション事情に詳しい人気ブロガーののらえもん氏は「買い手が、この間の金利上昇リスクを負っている」と指摘する。
住宅ローンを組んで購入する場合、契約時に手付金は払うが、実際に融資を受けるのは入居前の残金決済のとき。安倍首相の任期は’21年9月まで、黒田日銀総裁は’23年4月までとなっているため、金融緩和に積極的な2人の退任で、入居までに金利が上昇し始めるかもしれないのだ。
「そこで活用したいのが『財形住宅融資』です。融資額は最高で4000万円まで、財形貯蓄残高の10倍以内といった条件はありますが、申込時の金利が適用され、5年ごとに見直される制度。購入時に財形住宅融資を申し込んでおけば、数年後に金利が上がっても申し込んだときの金利が適用されるのです」
財形住宅融資の金利は12月12日時点で0.83%。仮に数年後に市場金利のほうが有利になっていたらキャンセルすればいい。財形住宅融資は「金利予約」ができる唯一の住宅ローンで、利用できる人は活用したい。
すでに住宅を購入している人はどうしたらいいか。
金利が上昇しても安心。「財形住宅融資」の活用を
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