2800万円で宇宙旅行が可能に! 米企業ヴァージン・ギャラクティックの宇宙船が宇宙飛行に成功

悲劇を乗り越えて宇宙に到達

 ヴァージン・ギャラクティックが設立された2004年当時、宇宙旅行の運航開始は2012年に予定されていた。  しかし、2007年にロケット・モーターが試験中に爆発する事故が起き、3人が死亡、3人が怪我を負った。その後も機体に亀裂が見つかるなどし、計画は遅れた。  さらに2014年10月には、試験飛行中だったスペースシップツーの1号機「VSSエンタープライズ」が空中分解し、墜落。搭乗していた副操縦士が死亡、機長もパラシュートで脱出したものの重傷を負うという悲劇が襲った。  それでも同社は立ち止まらず、改良を重ね、2016年には安全性を高めた2号機「VSSユニティ」を開発。それから2年かけて、慎重に試験を進めてきた。  そして12月14日に行われた試験飛行で、VSSユニティはついに高度82.7kmに到達。同機はもちろん、スペースシップツーにとっても初となる宇宙空間への到達を果たした(ちなみに、一般的には高度100kmからが宇宙とされるが、じつのところ80kmも100kmも、環境や見える景色にあまり大差はなく、米空軍などは80km以上を宇宙と定義している)。  これからも試験は続くだろうが、順調にいけばそう遠くないうち――2019年中には、乗客を乗せた宇宙旅行が始まることになろう。
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宇宙旅行ビジネスの幕開け
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