また、協会けんぽに移行するとき、事務処理や郵送のため、手元に保険証のない空白期間が生じる。ケガや病気をすれば、後で請求すれば7割は戻ってくるが、窓口では医療費の10割を負担しなければならない……。
「人手不足で、保険証が届くまで20日かかったケースもあります。空白期間に10割負担になるのを避けるには、協会の事務を代行する年金機構で、20日間だけ有効の『資格証明書』を発行してもらえば、3割負担で受診できます。ただし、医療機関によっては、この証明書を受け付けないところもあるので注意が必要です」
加入者の高齢化で、支出が増えているのは協会けんぽも同じだ。すべての会社員に暗雲が立ち込めている……。
取材・文/斎藤武宏