脱パクリを果たし急成長!? 中国の「日本“風”ブランド」メイソウのCEOを直撃

奥窪優木
 中国の「模倣」ブランドの象徴であり、数年前から話題となっていた雑貨店「メイソウ」が、世界2600店舗のグローバル企業に成長し、今年から日本に本格的に”逆上陸”し始めた!「日本ブランド」を装うナゾの中国企業の社長に数々の謎をぶつけてみた!

店舗内

まるで北欧の雑貨チェーンのような店舗内。中国企業のイメージはそこにはなかった

嘲笑の対象だったアノ中国雑貨チェーンがなんとグローバル企業に成長

 子連れファミリーで賑わう巨大モールの一角。赤い正方形の中に白抜きの文字が配置された、おなじみのロゴを冠した店舗が……と、思いきや、よく見るとユニクロではなく「MINISO」と綴られている。コンビニ2軒分ほどの店内に並んでいるのは衣料品ばかりではなく、モバイルバッテリーやイヤホンといった家電製品から化粧品などの日用品。スタイリッシュな雑貨店といった趣だ。

 実はこの店は、かつてロゴや商品構成がユニクロや無印良品、ダイソーと酷似し、かつ「100%日本品質」を謳っていることで話題となった中国の雑貨チェーン「メイソウ」だ。週刊SPA!が’14年、渦中にあった同社を取材。中国にある本社を訪ね、パクリ疑惑や偽装日本製を日本メディアとして初めて追及した過去がある。

 当時、全商品に記載されていた本社所在地が「渋谷区神社前」という架空の住所だったり、中国での出店より後に突如、東京・池袋に“1号店”ができたりと怪しさ満載だった。いずれも中国市場で「日本品質」を謳うための、イメージ戦略の一環で、特に池袋店の存在はアリバイ的な意味合いが強かった。そして、そんな中国初のパクリ雑貨店はすぐ消え去ると日本人の誰もが思っていた。

 しかし、それから4年、同社は奇跡の成長を遂げ、笑えないほどの規模にまで成長していた! 公式HPによると現在、世界70か国以上、計2600店舗まで拡大。世界に約3500店舗を展開する“本家”ユニクロに迫りそうな勢いだ。ちなみに昨年の売上高は約2000億円に達したという。

 日本でも原宿店やセンター街に面した渋谷店、高田馬場店などをオープンさせ、日本市場に本格的な攻勢を仕掛けるように。今年8月以降、先に記者が訪れたイオンモール幕張新都心に加え、同いわき小名浜、同津田沼など郊外モールを中心に東京以外にも勢力を拡大していたのだ。

 イオンモール幕張新都心店を訪れたときは、平日の昼間だったが店内には10人以上の客がいた。同モールで550坪という広大なスペースに店舗を構えるユニクロと比べても、面積当たりの客数では負けていなかった。

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中間所得層の若者を中心に支持を得た

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