パパ活女子たちよ、何のために体を売るのか、真剣に考えたことはあるか?<現役愛人が説く経済学56>

パパ活に溺れると、「自分の能力で稼ぐ」ことができなくなっていく

 彼女は次のようにもつぶやいておられました。 「(略)私が若さを失ったとき、ちゃんと自分の能力で稼ぎがある女性になりたい。今はいいパパに出会えるよう時間をたくさん投資してましたが、未来の自分のために投資した方がよっぽど良さそうと今さら気づけました」  若さではなく、自分の能力で稼げるようになりたい。ごくまっとうな感覚ですが、少し気になる点もございます。  ツイートから察するに、彼女は今まで「自分の能力で稼ぐこと」より、おじさんに体を売ってお金を稼ぐことに時間を費やしてきたのでしょう。そういう女性が、パパ活界隈には多いのかもしれません。だとすれば、そんなパパ活は無駄です。現役愛人の私から言わせれば、無駄どころかマイナスです。  多くのパパ活女子は、目先の利益に囚われ、自己の能力開発を怠っているのではないでしょうか。自己の能力開発とは、分かりやすく言い換えますと「昼の仕事におけるスキルアップ」のことです。  なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、パパ活以外のビジネスでも通用する力や、資産形成、長期的なライフプランを考える力は、短期的には身につかないのです。それをせず、パパ活で稼いだお金で「楽しい旅行ができました」とか、「服をたくさん買えました」等と言っていては、アリとキリギリスの「キリギリス」になってしまうでしょう。  自己の能力開発を怠る女性にとっては、長期の愛人関係どころか短期のパパ活すらリスクでしかありません。ツイートの彼女が気づいたように、「若さを失った」とき、何も残らないからです。  どうせパパ活をするなら、自分はなぜ体を売ってまでお金がほしいのか、自分が本当に欲するものは何か、じっくり考えるべきでしょう。大げさかもしれませんが、体を売るなら、人生の目的を掘り下げるくらいでないといけません。  そうしないと、小銭を得る代わりに大切なものを失い、さらには悪銭身につかず……ということになります。これ以上「悲惨」なパパ活女子が増えないよう、老婆心ながらお祈りしております。 (文・東條才子)
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