サッカー韓国代表の書類偽造による兵役逃れ。他種目の選手へも波紋

問題となった写真

問題となった写真を報じる韓国SBS

 韓国のサッカー代表である張賢秀(チャン・ヒョンス)選手が、韓国の徴兵制度における兵役特例措置の一環であるボランティア活動において、虚偽の申告を行っていた事が発覚し世間に大きな波紋を呼んでいる。  FIFAロシアW杯の韓国代表でもあった張選手は、日本のJリーグ・FC東京の所属選手で2018シーズンはキャプテンを務めていた。  韓国代表チームは11月に、オーストラリア、ウズベキスタンと親善試合を行う予定となっているが、すでにそのメンバーからは除外されている。  韓国の兵役法の特例措置については過去の記事(政府と世論の都合でコロコロ変わる兵役法に振り回される韓国男性。南北関係改善が歯止めになるか)を参照して欲しい。  張選手は2014年の仁川アジア大会で金メダルを獲得し、この兵役特例措置を受けた。  特例措置によって2年間の服務義務はなくなるものの、4週間の基礎軍事訓練を経たあと、34ヶ月もの間、関連分野で544時間のボランティア活動をしなければならない規定となっている。  張選手の場合、このボランティア活動を水増ししていた事実が国政監査によって露呈した。発覚した理由は、ボランティア実績として提出した写真だ。  張選手が提出した資料によれば張選手は2017年12月から約2か月間、母校の学生を対象にサッカートレーニングを行い196時間のボランティア活動を行ったことになっている。  問題はその資料のうちの2017年12月18日の写真。張選手が青々としたグランドで学生たちを教えているのだが、実はその日は大雪の日で、グランドは一面真っ白であったことが分かった。  このほかにも、張選手側が服装、背景が全く同じ写真を数回にわたり「証拠資料」として提出し、あたかも複数回のボランティアをこなしたかのような虚偽報告がなされていた事実が発覚している。
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野球、スケートなど他種目の23選手にも調査が波及
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