度重なる無許可飼育に行政指導。動物愛護法違反で初公判が行われた移動動物園業者の実態

飼育場

糞尿などの悪臭には近所の人々も辟易

「飼育場」とは言っても、外見は完全に「倉庫」。入り口の柵の隙間から暗がりに押し込められた動物たちの姿が垣間見られた。飼育員らしい人影は見当たらない。 不安な犬 無許可飼育をしていたアビシニアコロブスは堀井動物園に移ると同時に死亡。身体が強靭で長生き、寒冷に強いとされるハクトウワシも昨年12月に死んだ。死亡原因は特定できないものの、飼育環境が影響している可能性は否めない。女性スタッフに、進行中の裁判について尋ねてみた。 「ここには担当の者がおりませんので、対応はできません」  車で5分ほど離れた堀井動物園の第2飼育場。タクシーの運転手が「臭いがすごいね」と苦笑するほど、地元では悪臭で有名。糞尿が雨で流れ、住民から苦情も殺到。また、昨年8月には非公開の敷地内にムフロン(ヒツジの一種)の頭蓋骨が捨てられていた。  発見者が警察に通報したが、「敷地内だから問題ない」で処理されていた。
羊の白骨

昨年8月、第2飼育場に捨てられていたムフロンの頭蓋骨

 大津地方裁判所で行われた第1回公判。被告である堀井氏と弁護人は犯行事実を認めたものの、公訴棄却を求めて争う戦術に出た。 「動物愛護法違反で裁判なんて、これまで誰も起こされてはいない。起訴猶予相当だ」と訴えるばかりか、検察側の公訴権濫用とまで主張した。
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動物愛護法改正で対応なるか
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