「石橋を叩いて渡る」投資法でトヨタ株に挑戦した記録を振り返る。2か月半で着実に約18万円の利益
元本割れすることなく、ローリスク・ミディアムリターンを狙って着実に利益を出していく“石橋を叩いて渡るネット株投資術”(石橋攻略)。今回は、2013年1~3月の2か月半の、私が行ったトヨタ株の信用取引(売買)を公開します。
「石橋攻略」は、安値で買って高値で売却し差益を稼ぎます。1万~1万5000円が得られる段階で利益を確定します。売買単位はすべて最低単位の100株です。ここでの取引では、100株を「1本」と表現することがあります。
2013年の大発会は1月4日(金)。東京株式市場で日経平均は昨年末から5日連続で上昇し終値(おわりね)は前年末比292円高の1万688円。幸先のよい幕開けになりました。トヨタは昨年末比255円高の4260円で終えました。
トヨタ株の推移をみると、2012年12年11月20日頃までは、3000~3100円の水準で推移していましたが、12月16日の衆院総選挙が決まり、自民党優勢が伝えられ、首相候補の安倍晋三氏が大胆な景気浮揚対策を打ち出すと予想されると、市場環境ががらりと変わりました。12月下旬にはトヨタ株は4000円を越えました。
12月26日に第2次安倍内閣が発足し、三つの矢(大胆な金融緩和、財政拡大、成長戦略)のいわゆるアベノミクスが動きだすと円安が一気に進みました。11月初め頃は1ドル=80円前後でしたが、12月初めには82円台、大納会の28日には86円台まで円安が進み、大発会の新年1月4日には87円台とさらに円安が進行しました。
輸出企業を代表するトヨタには円安はまたとない追い風です。トヨタの場合、海外売上高比率は約7割で、対ドルで1円円安になると営業利益が年350億円増えます。輸出採算の改善に加え、国内生産拠点の稼働率も向上が見込めそうです。
下がったところでトヨタを押し目買いしたいが、このところ上昇基調が続いていて、なかなかチャンスがつかめませんでした。以下、時系列に実際の取引を紹介します。
アベノミクス登場で円安・株高へ転換
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