2020年東京五輪に向けて、偽グッズから飲食店予約転売まで、便乗ビジネスも活発化!?
2018.10.06
東京五輪まで2年を切り、ボランティアの募集も開始された。一方、さまざまな人々がひと儲けを狙い、着々と“準備”を進めている。その種類はさまざまで、違法とは言い切れない「グレーゾーン」なものから、「そりゃ違法でしょ」というようなものまで……。
五輪開催のたびに横行する公式グッズの偽物だが、今回も例外ではない。在日中国人・M氏は話す。
「非売品の東京2020の公式ピンバッジの偽物が、中国ECサイトで1個80円で売ってたので試しに200個買って、日本のネット上で1500円で出したら即完売した。今、文房具やスポーツ用品を浙江省義烏市で、人形やおもちゃ類は広東省東莞市に発注交渉中。3400円のマスコット人形が、1個当たり400円で作れる」
中国で繊維加工の工場を持つ日本人の元にも製造依頼が。
「1万円以上する五輪公式の風呂敷クロスのコピーを作ってくれと見積もり依頼が来たばかり」
大会組織員会は「ECサイトなどと連携し、警察・税関と協力して侵害品・模倣品の輸入・流通防止に努めている」と答えるが、流入を防げるか。
鉄道貨物協会は五輪関連のトラック需要で、’20年に10万人のトラックドライバーが不足すると試算する。政府は五輪期間中のネットショッピング自粛を呼びかけるほど深刻だ。
そんななか、運送業界ではドライバーの囲い込みが激化し、悪辣な業者も出現中だ。大型トラックドライバー歴20年のN氏は話す。
「大型免許ドライバーの月収相場は40万円くらいなのですが、最近、『70万円以上保証』と謳う業者も出てきている。今は五輪特需で給与水準は上がっていますが、五輪後にそんな高給を維持できるとは思えない。一方、同業の友人は最近、『終身雇用、正社員』で募集を始めた。年を取ると辛い仕事なので、ドライバーはこの言葉に弱い。しかし、友人は『特需が終わったら会社を倒産させる』と言ってますよ……」
期間中は人員や資材輸送で運送業は大忙しとなる。ドライバーが使い捨てされなければよいが。
すでに偽公式グッズが中国から大量流入していた!
厚遇謳いトラック運転手募集。五輪後は“計画倒産”!?
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