大谷翔平のような、常識を変えるビジネスパーソンを見抜くたった一つの質問

行動の価値基準が内側にある人が変革をリードする

 何についての気持ちの高まり度合かを細かく指示されなかったり、10から1の定義が示されなかったりすると行動できない人は、行動の価値基準が外側にある人と言える。  一方、「10から1で、今の自分の気持ちの高まり度合を見極めてください」という、はっきりしない部分も多い、曖昧なガイドで、アクションをし始めることができる人は、行動の価値基準が自分の内側にある人なのだ。  私の肌感覚では、行動の価値基準が自分の内側にあるビジネスパーソンの割合は、圧倒的に少ない。それも経営企画など、環境変化に即応して、経営方針を策定したり変えていったりする部署に少ない。  それだけ、きめ細かなフレームを示して、条件をもれなく設定したなかでビジネスを進めるという習慣に染まってしまっているように思えてならない。それに輪をかけて、「何に対する気持ちの高まり度合ですか?」「定義は何ですか?」という質問が出ると、ガイドする側が慌てて細かく説明したり、あるいは、そういう質問が出ないようにあらかじめ定義などを付与してしまったりするケースが多過ぎる。それが、行動の価値基準が自分の内側にある人を少なくさせているように感じる。  ちなみに、このセッションでは「10から1で、今の自分の気持ちの高まり度合を見極めてください」というガイドの後に、「2人一組になって、これまでの人生で最もすばらしく感動的だった出来事を、1分ずつ相手に向かって話してください」という演習をする。その後、1分ずつ話したり聞いたりした後の、自分の気持ちの高まり度合を、10から1で見極めてもらう。すると、75%の人が気持ちの高まり度合が上がる。  しかし、何に対する気持ちの高まり度合か、10や5の定義は何かということが示されないと行動に移せない人は、気持ちの高まり度合が低い傾向がある。駒からフレームを示したり条件をもれなく設定したりしないと行動に移せないという、行動の価値基準が自分の外側にある人を増やしてしまうことが、世の中の変革にブレーキをかけてしまっていて、ビジネスパーソンのモチベーション向上の妨げになってしまっている根源なのだ。 【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第101回】 【山口 博(やまぐち・ひろし)】グローバルトレーニングトレーナー。モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい、2017年8月)がある
(やまぐち・ひろし) モチベーションファクター株式会社代表取締役。国内外企業の人材開発・人事部長歴任後、PwC/KPMGコンサルティング各ディレクターを経て、現職。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社新書)、『クライアントを惹き付けるモチベーションファクター・トレーニング』(きんざい)、『99%の人が気づいていないビジネス力アップの基本100』(講談社+α新書)、『ビジネススキル急上昇日めくりドリル』(扶桑社)がある
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