安倍総理3選決定。前日に行われた「秋葉原演説の光景」は向こう3年の日本の社会になるのか

安倍応援横断幕 安倍晋三総理が総裁選3選を果たした9月20日の前日――。  9月19日午後5時に、安倍晋三総理が「総裁選最終日に秋葉原で街頭演説をやりたい」と言い出したそうで、いつものように秋葉原駅電気街口のガンダムカフェの前で、あまり大きく告知もされないまま、街頭演説会が開催されました。  その様子を見てきたので、すでに総裁選が決着したあとではありますがリポートしたいと思います。

一般人を締め出す形で行われた演説会

 仕事帰りのサラリーマンが立ち寄れて、かつ明るい時間に設定しようと思ったのだと思いますが、やはり午後5時だと普通のサラリーマンが駆けつけるのは難しいため、ほとんどが自民党から動員をかけられた人たちでした。 囲い 行ってみて驚いたのは、誰もが自由に見られるのではなく、自民党員しか入れないエリアを設け、一般人が外に閉め出されるスタイルで行われていたこと。まさに今の安倍政権を象徴するような構図ですが、自民党総裁選は自民党員にしか選挙権がないため、一般の人には無関係。だから、自民党員しか見られないことは理にかなっていると言えばそうなのですが、これは政治活動の一環として行われており、政治活動として公共の場を占有しているのであれば、一般人が排除されるというのは、やはりギリギリアウトではないでしょうか。しかし、憲法すら守ろうとしない安倍政権なので、こんな細かいルールが守られるはずがありません。

「五輪ボランティアは1000円の交通費が出る!」と橋本聖子

丸川珠代と橋本聖子 さて、安倍晋三総理の街頭演説にどんな議員が登壇したのかと言うと、司会は元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代さん。話の「つかみ」は、橋本聖子さん。このほど無給ボランティアの批判が殺到したため、渋々、1日あたり1000円の交通費を、「いつもだったら500円しかあげないところですが、今回は特別に、オリンピック限定特別支給の1000円ですよ」的なテンションで、オリジナルのプリペイドカードに入れて差し上げる(記念に取っておく人が続出することを狙って実質的なお金を払いたくないスタイル)ことで話題の東京オリンピックの話です。 甘利明 続いて、URをめぐる口利き疑惑(不起訴)が発覚した頃から露出を自粛していた甘利明さんが、堂々と登壇し、何を言うかと思ったら「アベノミクスはもう8割まで来ている、あと一押しだ」という話をしました。最近、この手のことを言う自民党議員が多いのですが、8割でコレだと、残りの2割を足したところで大したことがないことになってしまうのですが、この人たち、大丈夫なのでしょうか。 「まだまだ実力の1割も出していない」と言われたら、ドラゴンボールみたいに「な、なんというポテンシャル!」と驚く中二病の人もいたかもしれませんが、これで8割だとすると、残り2割を足したところで先が見えています。それどころか、モテないオジサンがやり手のキャバ嬢を口説いているようなもので、「あと一押しでイケる!」と言いながらお金だけ使わされているのではないでしょうか。このままだと損失ばかりが大きく、最終的に何も手に入らない上に、その“キャバクラ代”は僕たちの税金なんですけど。  その後に登壇した岸田文雄さんはギリギリまで総裁選に立候補しようか迷いに迷っていたくせに、今さら「ずっと安倍総理しかいないと思っていた」と言い出しました。本当にそう思っているなら、総裁選に出馬するのかを聞かれた時に、真っ先に否定し、「安倍さんしかいない」と言えばよかったのに、最後の最後に長いものに巻かれて「ずっと安倍総理しかいないと思っていた」と言っているのですから、岸田派の皆さんが天下を取る日は永久に来ないことでしょう。まるでドラマのような人間模様を見せつけられていますが、こんな話はドラマの中だけで十分です。
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「発泡酒がビール」になったのがアベノミクスの恩恵!?
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