全く関係ない空間からのセカンドオピニオンを導入すべき
しかし、考えてみてください。
本当にその女性は別れることを望んでいたのでしょうか?
実はこうした悩み相談をしてくる女性は、私の経験則的にその結論を望んでいないケースが多いのです。
よく聞いてみると、一番多いのは「ただ話を聞いてほしかっただけ」というもの。その次に多いのが「寂しいけどどうしたらいいのかわからない。この寂しさをどうにかしたい」というもの。
前回の記事で言えば「彼氏となかなか会えなくて(既読スルーが続いて)寂しい」という状態です。
そのため、彼氏と別れるのではなく、その寂しさとどう自分が向き合うべきかが彼女が求める本当の答えだったりします。
結論を急ぎましょう。
悩み相談は絶対に友人にしてはいけません。
同じコミュニティや自分に近い立場の人に相談すればするほど最悪の結果を招くものなのです。
これは恋愛に限らず仕事も一緒。
20代の新入社員同士で職場の悩みを相談をしても、結局自分の今の気持ちをより強化する方向にしか向かいませんよね。
というわけで、悩みは警察のような第三者に相談をするべきという結論が出ました。では、その第三者とは具体的に何を指すのか。
例えば、人々の集合知の塊であるネットで悩み解決をするのはどうでしょうか。
Googleで「既読スルー 彼氏」と検索してみる。
すると、たいてい恋愛コラムサイトの記事がヒットするでしょう。あるいはYahoo知恵袋のようなQ&Aサイトが出てくるかもしれません。
「彼氏に既読スルーされたら取るべき行動3つ」
「合コン後に気になる人に送るべきLINE4つのコツ」
こんなタイトルの記事を見かけたことはありませんか? 実はこうした記事に答えを求めるのは微妙です。
なぜググってもダメなのか。
理由は単純です。
その恋愛コラムニストはあなたと同じ経験をしているわけではないからです。あくまで、恋愛コラムは一般論としての「既読スルーの解決方法」「合コンで気になった人に誘ってもらう方法」の解説に終始せざるをえません。
当然ながら、一般論はそのまま使えるものとは限りませんよね。
私がこれまで1000人以上のカウンセリングをしてきて自信を持って言える結論は、同じアドバイスは二つとないということです。
どうやら、多くの恋愛相談者は「占いジプシー」に陥っているようです。
占いジプシーとは、もともと自分の中で悩みへのなんとなくの答えがあり、その答えと合致する占い師のコラムを見つけて安心したいような人たちです。
つまり、彼女たちは友人に相談したり、自分の中で出たなんとなくの結論を見つけてほっとしたいだけ。「私の考えは間違いじゃなかった!」と思うだけでは本当の解決には向かいませんよね。
そこでおすすめしたいのは、悩み相談にもセカンドオピニオンを導入することです。
恋愛や仕事の悩みは、友人や家族、職場の同期ではなく、喫茶店のマスター、バーテンダーなど、あなたのコミュニティとはまったく関係ない人に相談するべきなのです。そのほうが客観的に話を聞いてくれ、有益なアドバイスをもらえる可能性が高い。
また、情報を秘匿できるというメリットも大きいです。
仲の良い友人でもなく、ググるわけでもなく、しっかり悩みを相談できる、あなたなりの“第三空間”をぜひ見つけてみてください。
【谷内辰徳】
メンタリスト兼心理カウンセラー。1982年栃木県生まれ。大学時代まで、柔道部に所属し男だらけの青春時代を過ごす。大学卒業後、大手企業の営業部に配属。成績が上がらず、パワハラに合う等、叱られる毎日だったが、一念発起し心理学、催眠術、メンタリズム等、あらゆる本を読み漁り独学で習得。鬱病も経験した営業最下位のダメ営業マンから8年連続全国トップに。現在は、複数ジャンルでメディアに特集される他、LINEトークCARE/恋愛心理カウンセラー、個人、企業のカウンセリング(相談実績1万人以上)。芸能人や起業家主催のパーティーでマジックショーや催眠ショー、自身の営業術・恋愛術を教える講演会や企業へのコンサルティングを行うなど活動の幅を広げている。取材・講演のご依頼はこちらまで。the55557777@gmail.com