平成最後の自民党総裁選。器が小さくなる自民党の「終わりの始まり」
草の根保守の蠢動」を連載。同連載をまとめた『日本会議の研究』(扶桑社新書)が第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞を受賞。最近、どこよりも早く森友問題の情報を提供するメルマガが話題(https://sugano.shop/)
― なんでこんなにアホなのか ―
そう考えると、平成最後の年に行われる今回の自民党総裁選挙は「総裁選らしい総裁選」として最後のものになるのではないかという気がしてくる。次回以降の総裁選は、きっと小粒ばかりの味気のないものになるに違いない。
しかし安倍晋三はこの「最後の総裁選」から逃げ回っているように見える。総裁選の最中に不要不急の外遊を急遽入れたり、公開討論会を制限したりと、石破との直接対決を避けることに余念がない。
国会議員票の傾向からいえば「安倍圧勝」という予測が立つのだろう。そしてその予想は間違いがないのだろう。だが、事実上、平成最後の我が国の宰相を選ぶ選挙にもかかわらず、既に「小粒」感が漂っているのはいただけない。
おそらくこの総裁選は、誰が勝とうが負けようが、どんどん器が小さくなっていく自民党の終わりの始まりを告げる選挙になるに違いない。
【菅野完】
1974年、奈良県生まれ。サラリーマンのかたわら、執筆活動を開始。2015年に退職し、「ハーバービジネスオンライン」にて日本会議の淵源を探る「
すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(sugano.shop)も注目されている
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