日本人の知らない、南北首脳会談のその後

安達夕

南北会談を報じる韓国MBNニュース

 8月13日、韓国と北朝鮮は南北軍事境界線上の板門店で南北高官協議を開き、南北首脳会談を今年9月に北朝鮮の平壌で行うことで合意した。

 韓国大統領が北朝鮮の首都を訪問するのは10年以上ぶりとなる。

 南北外交の雪解けが進む中、3回目の首脳会談が実現すれば、平和条約が結ばれず休戦協定によって停戦中の朝鮮戦争を正式に終結させる終戦宣言に向けた南北の協力体制の構築が中心議題になると予想される。

 今月20日には朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事が北朝鮮の金剛山で始まり、参加者は涙を流して対面を喜んだ。

 親子や兄弟、親戚などと生き別れになった時期はそれぞれ異なるがおよそ65年ぶりの再会となったのだ。

4月以降、盛んに行われる南北間交流

 日本の報道のみに接しているとよく分からないかもしれないが、4月の南北首脳会談以降、この様に南北間の交流は盛んに行われている。

 特にスポーツ分野ではそれが顕著に表れている。5月の世界卓球選手権で急遽結成されて日本でも騒ぎになった卓球の南北合同チームは記憶にあると思うが、7月の韓国オープンでも、南北統一チームは結成されている。

 ジャカルタで開催されているアジア大会にはバスケット女子、ボート、カヌーの三競技で南北合同チームが結成された。カヌー競技においては、合同チームで初の金メダルも獲得した。

 11日には韓国と北朝鮮の民間労働団体による交流行事「南北労働者統一サッカー大会」がソウルで開催され、この大会に北朝鮮労働者たち約60人が参加した。

 また15日には北朝鮮・平壌で南北の体育団体が共催する国際ユースサッカー大会が開幕した。南北やロシア、中国など6ヵ国から選手が参加した。

 2018年は朝鮮半島情勢が大きく変わった。トップ同士が短期間で2度も会談を行い、スポーツ文化交流など民間交流も追いつけないスピードで進められている。同じ民族間で銃を向けあっている状態をどうにか打開したいとお互いが思っている。

 だが、韓国と北朝鮮の当事者だけで解決出来る問題ではないので、何十年もコリアンたちは苦しめられているわけだ。

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米専門家「文大統領の南北鉄道・道路発言はアメリカを怒らせるだろう」

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