西成のリゾート化計画に、あいりん地区の住民が猛反発。落とし所はあるのか

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星野リゾートによる西成リゾート化計画に住民たちは反旗を翻している

 日雇い労働者の街として知られる「ドヤ街」。元々の語源としては、宿(ヤド)にも満たない簡易的な宿泊施設の俗称として「ドヤ」。そして、それらが並ぶ街として「ドヤ街」という言葉が定着したと考えられている。  山谷(東京都)、西成(大阪府)、寿町(神奈川県)、日本三大ドヤ街に代表されるこれらの街は、長らく日雇い労働者の街として知られ、日本の高度経済成長時代を最前線で支え続けた。  高度経済成長時代が終演を迎えると、ドヤ街は職にあぶれた者たちが集う受け皿的な街へと役割を変えた。街全体が抱えるフラストレーションからか地域の結束力と闘争への思いは強く、近年に至るまで度々暴動事件の発生も繰り返している。  このような街の変貌が「ここへやって来るものの過去には安易に触れない」、「素性は問わない」、「仲間の情報を安易に売らない」といった特異な空気感を生み出し、犯罪者の潜伏先としても使われるようになった。  過去にはリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件を引き起こした市橋達也容疑者も、逃亡生活の中で一時期西成にて潜伏生活を送っていた。  昨今では、8月12日より富田林署から逃走している樋田淳也容疑者が潜伏している疑惑があるため注目度が改めて急上昇している。  常に犯罪や貧困と言った暗いイメージに晒されてきた西成だが、これらが変貌しつつもある。

インバウンドを契機に印象を変えてきた「ドヤ街」

 まず、ガラリと空気感を変えたのはバックパッカーを始めとする訪日外国人観光客らが、安価な宿泊先としてドヤ街を訪れはじめたことだ。多言語対応のドミトリーやゲストハウスが増えはじめると、外国人観光客をターゲットとしたBARなども店をかまえるようになり、街の雰囲気に変化が生じる。  これに輪をかけて西成を変えようとしているのが、最寄り駅である新今宮駅前の広大な敷地を星野リゾートが購入し、行政を巻き込んだ西成のリゾート化を進めている点だ。
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「星野リゾートはいらん」
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