「安倍首相は休みすぎ」? 米大統領は「バカンス」をどう過ごしているのか

林泰人
ゴルフをする安倍首相

ゴルフを楽しむ安倍晋三首相(左端)。(右から)榊原定征経団連前会長、渡文明JXTGホールディングス名誉顧問、御手洗冨士夫経団連名誉会長(写真/時事通信社)

 学生もそろそろ夏休みが終わろうかというこの時期。しっかり、体を休めた人もいれば、猛暑のなか働き詰めだったという人もいるだろう。しかし、こと我が国のトップに関して言えば、間違いなく夏休みを満喫していたようだ。

戦没者追悼式から宴会へ

「安倍首相は休みすぎ!」

 そんな内容の投稿が7月末からのスケジュールとともに、SNSで拡散されている。果たしてそんなに休んでいる日数が多いのか、8月の首相動静を確認してみた。主なスケジュールは次のとおり。

8月1日 マルタのムスカット首相と会談
8月2日 宮城県の東日本大震災慰霊碑で献花
8月3日 さまざまな表敬や懇談に対応
8月4日 六本木のホテル内ジムで運動
8月5日 広島県で土砂災害現場などを視察
8月6日 広島県で原爆死者慰霊式・平和祈念式に出席
8月7日 自民党議員などと懇談
8月8日 グテレス国連事務総長と会談。長崎へ
8月9日 長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席
8月10日 新任大使のあいさつなど
8月11日 盆休み。山口県で昭恵夫人と支援者まわり
8月12日 盆休み
8月13日 盆休み
8月14日 盆休み
8月15日 全国戦没者追悼式のあと、山梨の別荘で宴会
8月16日 前日の面々とゴルフ
8月17日 別荘。森永商事社長、昭恵夫人らと会食
8月18日 前日の会食の面々とゴルフ
8月19日 経団連の御手洗冨士夫名誉会長らとBBQ
8月20日 夕方に一旦東京に戻り日本会議主催のイベントに出席。夜は再び山梨県の焼肉バルで大学時代の友人と食事
8月21日 成蹊大の友人たちとゴルフ
8月22日 別荘で温泉。トランプ大統領と電話会談
8月23日 テレビ番組主催交流会のビデオメッセージ収録
8月24日 豪雨被害災害対策本部会議

 8月10日から21日まで、地元の山口県と別荘がある山梨県で基本的には夏休みを満喫していたようだ。

 それ以外の日も残業などはもってのほか。19時台には高級料理店や、ホテルのレストランで英気を養っている。

 印象的なのはやはり8月15日だろう。全国戦没者追悼式に出席すると、その足で別荘に向かい、歴代総理大臣らと宴会している。

 その宴会には笹川陽平日本財団会長、森喜朗元首相、小泉純一郎元首相、麻生太郎副総理、岸田文雄政調会長など、そうそうたる面子が出席した。メディアの前では安倍政権に否定的な小泉元首相も、ちゃっかり翌日のゴルフまで参加。仲よくラウンドを回っている。一時、顔色が悪いせいで体調不良も噂されたり、股関節周囲炎で災害に遭った広島視察を延期したが、にこやかに手を振る姿からは体調も元気なようだし、コースを歩いてラウンドする姿を見ても股関節周囲炎もすっかり良くなったようだ。

 ただ、いろいろツッコミたいところはあるが、これらをもって「休みすぎ」批判をするのはちょっと筋が悪い。何しろ、ブラック労働などが問題になる昨今。「休みを取るのが一苦労」という状態がおかしいのである。日本人はもっと休みをとったほうがいいくらいなのだ。

 それに総理大臣ともなれば、単なる会食といえど「お友だちとのランチ」というほどお気軽なものではあるまい。

 ただ、気になるのは同盟国たるアメリカの大統領はどうなんだろう、ということだ。

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米大統領もゴルフ好き

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