正体を隠して活動する日本会議の「カルト性」

菅野完
ゴルフをする安倍首相

大好きなゴルフの合間を縫って東京に戻った目的は? (写真/時事通信社)

休暇中の安倍首相が8月20日に東京に戻った「目的」

【午前】 山梨県鳴沢村の別荘で過ごす。 【午後】 4時46分、公邸。 5時59分、自民党本部。党の地方組織の会合向けビデオメッセージ収録。 6時36分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。宴会場「鶴の間」で「第3回アジア地方議員フォーラム日本大会」に出席し、あいさつ。 8時35分、山梨県富士吉田市の「焼肉バル秀」。成蹊大時代の友人らと食事。昭恵夫人同席。 11時2分、別荘。  各紙が伝える8月20日月曜日の首相動静の内容だ。  興味深いのはこの日、安倍晋三が山梨と東京を往復していることだろう。つかの間の夏休み、ゆっくり羽を伸ばせるチャンスを潰してわざわざ東京に出向き、また山梨に戻っている。よほどなにか大事な用事があったに違いない。 「5時59分、自民党本部。党の地方組織の会合向けビデオメッセージ収録」  この予定は、撮影クルーを山梨に呼べば対応できる。わざわざ東京に戻る必要もない。 「6時36分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。宴会場「鶴の間」で「第3回アジア地方議員フォーラム日本大会」に出席し、あいさつ」  夏休みを中断しわざわざ山梨から東京に戻ったのは、このイベントに出席するためだと見るのが自然だろう。  この会合への出席は、既に、時事通信が記事化している。 「安倍首相、日本会議の会合出席=静養中に一時帰京」(時事通信)  注目すべきは、この記事で時事通信が「第3回アジア地方議員フォーラム日本大会」を「日本会議の会合」と断言していることだ。あくまでも同会合の主催者は「第3回アジア地方議員フォーラム日本大会実行委員会」であり主催者名義に日本会議の名前は出てこない。  時事の記事にはこうある。 “安倍晋三首相は20日夜、東京都内のホテルで、保守系団体「日本会議」などが開いた「アジア地方議員フォーラム日本大会」に出席した。”  時事の記事らしく、論評や評価を加えず淡々と事実のみを伝える書きぶりではある。しかしもしこの記事が「事実の羅列」であるならば、時事通信は「第3回アジア地方議員フォーラム日本大会実行委員会が主催者だが、この会合は日本会議の会合なのだという事実」を押さえていたということになる。  同会合の正式なパンフレットの表紙がこれだ。  主催にも、共催にも後援にも日本会議の名称は出てこない。  しかしこれは表向きの姿。別のパンフレットをみてみよう。  表紙に堂々と「日本会議地方議員連盟設立10周年記念企画」と明記してある。むしろ「アジア地方議員フォーラム日本大会」の名称より大きいぐらいだ。  また、このパンフレットの裏面には申込先・問い合わせ先として、堂々と日本会議の名前が出てくる。 「ご協賛窓口」としてあげられている東京都千代田区平河町の住所も電話番号も日本会議のものに間違いない。  ここまで「証拠」がそろっていれば、時事通信が同会合を「日本会議の会合」と断ずるのもむりはなかろう。
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司会の後ろにいた「日本青年協議会」の人物
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