ロシアW杯での「おっさんJAPAN」の大活躍は良かったけど……。次世代の日本代表はどうなる?

人材難はFW、CB。育成の発想を見直すのが課題か

 一方で、人材難なポジションも存在する。

日本サッカーを担う次世代は着々と成長中だが『ポスト大迫』は… JMPA代表撮影(渡部薫)

「個人的にはFWに『ポスト大迫』が見当たらないことに危機感を感じています。五輪世代でいえば、大怪我から復帰過程の小川航基(ジュビロ磐田・21歳)。得点能力が高く、高いポテンシャルを秘めている。CBも育成が難しいポジションですが、ベルギーでプレーする冨安健洋(シント=トロイデンVV・19歳)も面白い素材で、成長を見守りたい。また、GKも川島が去り、欧州リーグ所属選手がいなくなる。そういう意味では、フランス人の父を持つ、山口瑠伊(エストレマドゥーラUD・20歳)は伸び代があります」  長期的視点で、ベスト8を目指す上で必要なこととは――。 「Jクラブの育成には課題が山積みです。日本の強みである組織力が養われる土壌はあるが、個より、和を重視する方針、競争力の面でも、トップ・オブ・トップの選手は生まれにくい。更に、欧州や南米のように「選手を育てて、値段を高める」というビジネス感覚、意識をもっと養うべきでしょう。抜本的に育成の発想見つめ直す、転換期を迎えています」  森保新監督には、来年1月のアジアカップでの大胆な若手の抜擢を期待したい。 【川端暁彦氏】 スポーツライター。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊に参画、2010年から3年にわたり編集長を務める。著書に『Jの新人』(東邦出版)ほか。 ― SPA! BUSINESS JOURNAL ―
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