すでに14号も。日本の台風がハリケーン並みの威力になる日も遠くない

ハリケーン

【昨年の3大ハリケーンによる被害総額は何と27.5兆円!】NASAが撮影した巨大ハリケーン「ハービー」。暖かいメキシコ湾の海水の影響で勢力を増し、周辺諸国に甚大な被害をもたらした 写真/NASA Earth Observatory

 北陸地方の大雪、西日本豪雨、連日の猛暑など、今年に入って異常気象が頻発している。実は、それは世界でも同様で、その大きな要因には「地球温暖化の進行」があった!

熱帯低気圧 海水温2℃上昇で、日本にも巨大ハリケーン並みの台風が!?

 近年、米国は毎年のように強大なハリケーンの被害を受けている。とりわけ、昨夏は「ハービー」「イルマ」「マリア」と3つの強力なハリケーンがたて続けに米国を襲った。

 環境NGO「350.org Japan」広報担当の棚尾真理絵さんがその猛威を語る。
「昨年8月に米国テキサス州を襲ったハービーは、降り始めからの雨量が、米国本土に上陸したハリケーンとしては観測史上最多。多くの地域で大洪水が起きて何百、何千もの家屋が流され、3万人以上が住む場所を失いました」

「環境金融研究機構」の藤井良広代表理事も「昨年の3つのハリケーンは、それまで史上最強とされたカトリーナ(’05年)も凌駕する被害をもたらした」と言う。

「3大ハリケーンの被害総額は2500億ドル(約27兆5000億円)。ハービーは米国の石油設備が水没するなどの被害を引き起こし、原油相場を揺るがすほどの影響を与えました。米国だけでなくプエルトリコやドミニカなどでも壊滅的被害をもたらし、マリアだけでも約4600人の命を奪ったとされます。1か月以内の短期間に、このクラスの強大なハリケーンが複数来襲したのは、昨年が初めてのことです」

ハービーの上陸で水没した街

ハービーの上陸で水没した街を、ボートで走る救助隊員。ハービーが去った後もしばらく自動車が入れないほどの凄まじい雨量だった 写真/Mannie Garcia(Greenpeace)

 ハリケーンの強大化にもやはり、温暖化の影響が疑われている。
「ハリケーンの威力がここ10年強の間に増大しているのは、海洋の温暖化で急激な大気の膨張が起きやすい環境になっているためとみられています」(藤井代表)

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ハリケーン同様台風も凶暴化
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