日本最大の金融商品取引所である、東京証券取引所
日本には4つの証券取引所があります。東京証券取引所(東証)、名古屋証券取引所(名証)、福岡証券取引所(福証)、札幌証券取引所(札証)です。その代表格は東証です。東証はかつて国内2位だった大阪証券取引所(大証)と2013年に合併したため、残りの3証券取引所と比べ、規模が断然大きくなりました。私たちが取引する株式のほとんど、99%は東証の銘柄です。
東京証券取引所の上場企業数
東証には4種類の市場があります。第1部市場は国内外を代表する大企業が名を連ねている市場です。第2部市場は中堅クラスの企業が多く参加しています。1部、2部の違いは上場するための条件、たとえば会社の規模や財務内容が異なります。1部の方の条件が厳しくなっています。
マザーズは将来東証1部への上場を目指す企業が主に上場しています。一方、ジャスダック(JASDAQ)に上場している企業はIT企業などが多いのが特徴です。表からも明らかなように、第1部上場企業が2000社を超え最も多く、次いでジャスダック、第2部市場などとなっておりその他(東京プロマーケット等)を加えた上場企業数は2018年7月27日現在、3600社を超えています。
「耳寄り情報」を持たずに投資するなら、一部上場企業が安心
3600社を超える上場企業の中からどの銘柄を選んだらよいのでしょうか。「石橋をたたいて渡るネット株攻略」(以下、石橋攻略)では、1部上場企業の銘柄に的を絞ります。
マザーズやジャスダックのような新興市場には、将来急成長し、大化けしそうな銘柄が数多く存在しています。ある企業に関する特別の情報、例えば、「ジャスダックのA社は特別の技術をもっていて、株価はこの1年で2倍は確実だ」などという信頼に足る情報が手に入るなら別です。
多くの普通のサラリーマン、サラリーウーマン、専業主婦、高齢者などが手に入れることができる情報は、新聞、テレビ、インターネットなどの公開情報が中心です。ですから、特別な「耳寄り情報」を持たないという前提で投資をするなら、1部上場企業が相対的には安心なのです。
1部上場銘柄は大化けこそあまり期待できませんが、大企業が多く、企業業績、財務内容もしっかりしていて安心です。それでも、1部上場企業は2000社を超えていて、その中から有望銘柄を絞り込むことは至難の業です。