シュワルツネッガー、米露首脳会談を「みっともない」と一蹴。トランプ大統領を痛烈批判

自身で“名言”をツイッターに投稿

 そもそも、シュワルツネッガー氏はトランプ大統領と同じ共和党から出馬して、カリフォルニア州知事になっている。それでもこれだけ厳しい口調で批判するのだから、よほど腹に据えかねたのだろう。シュワルツネッガー氏はオーストリアからの移民だが、そういった点でも移民の親子を引き離すような手段に出ているトランプ大統領とは相容れないのかもしれない。  動画の中では同じく俳優から大統領の座にまで登り詰めたロナルド・レーガン氏の名前を挙げている。タカ派として知られ、「強いアメリカ」のイメージを押し出したレーガン氏の「この壁を壊しなさい」という発言は、もっとも知られた演説のひとつに登場するものだ。  この発言は’87年のベルリン750周年式典でソビエト連邦のミハイル・ゴルバチョフ書記長に向けられたものだが、たしかに今回の米ロ会談ではこうした強気な発言は見られなかった。政権に批判的なジャーナリストが投獄され、LGBTへの厳しい弾圧が行われるなど、人権意識に欠けたロシアの情勢は国際的にも非難を浴びている。トランプ大統領は、そういった状況には一切触れず、自身の「ロシアゲート」問題についても、疑惑を否定しながら「両国で作業チームを設置する」としたのみだ。首脳会談の前も、遅刻したプーチン大統領に待たされるなど、リーダーシップを発揮したとは言い難い。  ちなみにトランプ大統領が自身の名言(?)として、ツイッター上で引用した発言は次のとおり。 「私は平和を求めるためには政治的なリスクをとる。政治を追い求めるために、平和を脅かすよりはね」  記者会見でプーチン大統領と握手をかわす写真とともに、発言内容の下には「アメリカ合衆国大統領 ドナルド・J・トランプ」と仰々しく書かれている。 「生産的な対話は合衆国とロシアにとっていいだけではない。世界にとってよいのだ」  記者会見ではこんなビッグマウスも飛び出したが、シュワルツネッガー氏にはまるで“効かなかった”ようだ。はたして最強の男を相手に、トランプ大統領はいつもの舌戦で巻き返すことができるのだろうか? <取材・文・訳/林泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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