2030年、南北朝鮮W杯が現実的に。日中も含めた4か国共同開催もあり得るか!?

日中南北の「FIFA東アジア共催ワールドカップ」の実現なるか

 昨年3月にも本サイトに寄稿したが(参照:金正男暗殺の北朝鮮、日本とのワールドカップ共同開催という仰天プランが持ち上がる)、大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長が2030年ワールドカップ誘致に関して驚きの発言をしている。韓国日報の報道によれば、2017年3月2日、鄭会長は現段階では議論中としながら、「南北、中国、日本と力を合わせて、2030年FIFAワールドカップを誘致したい」と希望を語っているのだ。また別の報道によれば、日本サッカー協会も、2030年のFIFAワールドカップ誘致に向けては積極的だとの声も聞こえる。  肝心かなめの北朝鮮はどうなのか。実は北朝鮮には収容人数約15万人の大スタジアムもあり、ワールドカップクラスの試合開催も可能である。そもそも北朝鮮でいえば、設備面よりも、北朝鮮を取り巻く外交問題が大きな障害になっていた。  しかしそれは、過去の話になりつつある。  周知のように、今年に入ってから目まぐるしく好転する朝鮮半島情勢を踏まえて見ても2030年にはあらゆる外交問題も解消され、十分に南北共催は可能であると言える。中国と北朝鮮は「同盟国」であり、韓国と中国の関係も朴槿恵政権時代とはまったく違う局面となっている。存外、中国・韓国・北朝鮮の三カ国共同開催の方が話はまとまりやすいのかもしれない。  日本サッカー協会としては、そのような事態だけは、絶対に避けたいところではあるが、東アジアの平和構築のための外交の流れから、「蚊帳の外」ならぬ「フィールドの外」に居続ける日本にはパスが来ない可能性もある。 <文・安達 夕 @yuu_adachi photo by jarmoluk via pixabay(CC0 Public Domain)>
Twitter:@yuu_adachi
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