ポーランドリーグ6年の赤星貴文、日本の決勝T進出の肝は“デュエル”であると示唆

赤星貴文(右)と筆者

赤星貴文(右)と筆者

 サッカーW杯2018年日本代表が、まさかの白星発進である。セネガル戦も引き分けた。まずは上々の滑り出しで、筆者自身も含め、正直誰も期待していなかった結果ではないか。  さて、次なる対戦相手はポーランドとなるわけだが、筆者はある筋からタイにポーランドサッカーを誰よりも知る人物がいて、しかもかなり稼いでいるという情報を入手した。そこで、W杯にあわせてタイにとび、本人と接触できたのでここに報告する次第である。  赤星貴文は1986年静岡県生まれのサッカー選手で、タイ・プレミアリーグのスパンブリーFCに所属するMFである。ちなみに、スパンブリーは筆者の記事で準レギュラーとも言える地位を獲得しているカレン・ロバートもかつて所属したクラブである。  まったくの余談だが、筆者である私、タカ大丸の本名は「敬史」(たかふみ)である。つまり字は違うものの赤星とは同名である。  赤星は高校卒業後の2005年に浦和レッズへ入団してプロ入りを果たし、いくつかの国内クラブを渡り歩いたのちに2010年から海外へ飛び出し、2011年にポーランドの二部リーグに所属するMKSポゴニ・シュチェチンへ移籍、一部昇格にも大きく貢献した。  2014年に一度ロシアのFCウファに移籍するが、半年少々で再びポゴニ・シュチェチンに復帰、2016年まで総計六年近くをポーランドでプレーしたことになる。2017年からはタイに活躍の場を広げ、現在に至るという経歴である。  まずは、コロンビア戦の前になる日曜の時点で、日本代表がどこまでいけそうだと思うか赤星に聞いてみた。 「なかなか難しいグループに入っているなという印象ですね。すでに大会が始まって、予想外に苦労しているチームも結構ありますけど、初戦のコロンビア戦でどこまでやれるか次第だと思いますね。そこさえなんとかできればグループリーグ突破も十分にありえると思います。ただ、その後は全て一発勝負ですからそこからはどこまでいくかというのは全くわかりませんね。でも僕は日本人としてグループリーグ突破を心から願っていますよ」  今回のポーランド代表でこれまでに赤星が対戦したことがある選手は誰か聞いてみた。 「結構いますよ。たとえばディフェンダーのパズダっていう坊主頭の選手がいるんですけど、あとは中盤で今イタリアのサンプドリアに所属しているベレシンスキもそうですし、レヴァンドフスキと組んでいるもう一人のストライカーでナポリのミリクというヤツがいるんですけど、共通点としてはみんな若くて、僕と対戦してからすぐぐらいに若いうちから西のもっと裕福な国のクラブに買われていくんですよ。もう最初から才能があるのは明らかにわかりましたね」  スポーツバーでポーランド戦を観戦の際に、「ベレシンスキが要注意だぞ」とか言っておくと通ぶれるに違いない。
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体格差を埋める方法はやはり“デュエル”
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