新潟県知事選、花角陣営選対幹部が流した相手候補への悪質なデマについて選対幹部と花角新知事を直撃

 女子大生買春記事の“文春砲”が直撃、米山隆一知事辞任したことに伴う「新潟県知事選」(6月10日投開票)で、元国交官僚の花角英世氏(自公支持)が、野党5党推薦の池田千賀子元県議らを破って初当選を果たした。この選挙戦において、“文春砲”の下半身ネタを選対幹部がデッチ上げた疑いが浮上している。

「『週刊文春』に池田氏の下半身ネタの記事が出る」と虚偽の情報を流布

投開票日の6月10日22時すぎ、当確が出て万歳をする花角英世陣営

 動かぬ証拠も残っていた。新潟県の県央地域で発行されている地方紙『三條新聞』(6月7日付)でのことだ。花角氏の確認団体「県民信頼度ナンバーワンの県政を実現する会」の長谷川克弥・代表代行が投開票日4日前の6月6日、自民党三条支部緊急議員会議で記者を前にして『週刊文春』が池田氏の下半身ネタの記事を選挙後に出すと話し、そのことを翌日の『三條新聞』が「文春が選挙後にまたの話も」と銘打って紙面化したのだ。 「実現する会の長谷川代表代行は情勢を交えながら支援を要請。(中略)『(相手候補のことで)文春が選挙後に出るようだ。また、下半身の話だ。そんなことになったら、また選挙になるではないか』など、危機感や不満をぶちまけるように話し、『花角さんをぜひ新潟県の知事にして頂きたい』と重ねて求めた」(『三條新聞』)  選対幹部の長谷川氏は米山知事辞任をきっかけとなった『週刊文春』の名前を出し、「下半身の話だ」と断定しながら相手候補のスキャンダル記事掲載に伴う再選挙のリスクを示唆した。ごく平均的な『三條新聞』の読者は、写真つきで紙面に登場した「代表代行(ナンバー2)」が話した発言内容が、ウソだとは思わないだろう。少なからぬ人がこれを信じて花角氏に投票した可能性は十分にある。

花角氏の選対幹部「ツイッターに書かれていた噂を話した」

投開票日の6月10日、テレビ局の取材を受ける選対幹部の長谷川克弥代表代行。この後に直撃して、『三條新聞』に掲載された発言について質問した

 公職選挙法には「当選を得させない目的をもって公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者に関し虚偽の事項を公にし、又は事実をゆがめて公にした者」に対して4年以下の懲役、または100万円以下の罰金に処するとある。ウソを流して相手候補を落選さすることを禁じる、公職選挙法違反ではないだろうか。  もちろん本当に『週刊文春』の記事が出れば、話は別である。しかし、池田氏の選対関係者に問い合わせると、「文春からの問い合わせはまったくない」と答えた。また、文春関係者も「企画会議にそんなネタは出ていないし、記者も動いていない」と呆れていた。  投開票日(6月10日)、長谷川氏に「『三條新聞』に語った内容は、選挙違反ではないか」と聞くと、「『週刊文春』の記者から直接聞いたのではなく、ツイッターに書かれていた噂を話した。噂を広めるつもりはなかった。(記事は)僕の言葉をそのまま載せていない。『三條新聞』に抗議する」と答えた。そこで、22時すぎに当確が出て万歳を終えた花角氏の囲み取材で、同じ質問をぶつけてみた。
次のページ
デマ流布について花角氏を直撃
1
2
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会