今すぐできる。聞き手の期待や理解が高まる、「上手な視線の外し方」

ConceptCafe / PIXTA(ピクスタ)

 身に付けたいスキルをパーツ分解して、コアスキルを反復演習する分解スキル反復演習型能力開発プログラムを全国各地で実施しています。参加しているビジネスパーソンに、聞き手を引き付けるために必要な表現スキルは何かということを問うと、アイコンタクトのスキルと答える人が多いのです。    そして、アイコンタクトは、2秒から3秒で下の方向にはずすと、聞き手を引き付けやすいと、演習に参加したビジネスパーソンは感じています(参照:ビジネストークで最適な「アイコンタクト」は何秒が適切?)。  私は演習参加者から、演習で身に付けたスキルをビジネスの実践で活用した感想や質問をメールで送付いただき、それに対してメールでフィードバックをしています。その中に、「2秒から3秒で下にはずすアイコンタクトを実施してみたが、タイミングがつかみづらい」という質問がありました。今回は、その問題を取り上げたいと思います。  2秒から3秒ということを意識してしまうと話す内容がまとまらなくなってしまい、話す内容に気をとられ過ぎると2秒から3秒でアイコンタクトができなくなってしまい、ついつい聞き手を見つめ過ぎたり目をそらしたままになってしまったりしてしまうというのです。 「タイミングを合わせよう」と言うことは簡単ですが、その合わせ方には、コツがあります。そして、そのコツは、スキルを分解していきコアになる動作に行き着くと見出しやすいのです。

読点や句点の後でアイコンタクトする

 2秒から3秒でアイコンタクトをはずして、なおかつ、話す内容にリズムを持たせるためには、読点(、)あるいはかつ句点(。)でアイコンタクトを下にはずすということを心掛けていくと、スムーズに動作と話が噛み合う人が多いのです。  読点や句点のたびに、アイコンタクトを下にはずすというリズムをつかむと、一気にリズムを掴むことが出来ます。話すセンテンスが短めの人は句点で、長めの人は読点と句点の両方で、アイコンタクトを下にはずすのです。  アイコンタクトを下にはずすということがやりづらければ、うなずくという動作をすると心掛けるとよいでしょう。句点や読点でうなずく動作をしていくと、自然とアイコンタクトは下にはずす動作になるからです。  大事なポイントは、読点や句点で、アイコンタクトを下にはずす時には、話さないということです。その際に話を続けてしまうと、顔を動かしながら話している状況になってしまい、聞き手からみると、落ち着かない印象を与えてしまいます。  読点や句点で話をやめて、アイコンタクトを下にはずすと、話の間(ま)ができます。間ができると、その間のあいだに、聞き手は、これまでの内容を頭の中で理解したり、このあとの内容は何だろうと期待したりすることができるようになるのです。
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効果的な「間」で聞き手を引き付ける
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