中東アニメで、なんと初の女性ヒーロー! インスピレーションは日本のアニメから

鷹鳥屋明
イマラ

中東で初めて完成までこぎつけたアニメでありながら、主人公も女性という異色の作品「イマラ」

 こんにちは、鷹鳥屋明です。

 近年、石油経済後の産業育成に力を注ぎ、石油で培った富を中小企業の育成、IT産業、ロボット産業に投資を行っている中東の湾岸諸国ですが、その中でもエンターテイメント産業への投資と教育が特に盛んになっていると言えます。

 そんな中、5月18日、アラブ首長国連邦でスーパーヒーローアニメ『イマラ』がリリースされました。19日には英語版がYoutubeで放映。

 今までアラブ首長国連邦ではいくつかアラブ発のアニメの企画はありましたが、トレーラーやサンプル止まりで、本編が作られ公開された作品は一つもありませんでした。

 その中でこの『イマラ』はトレーラーが公開され本編がちゃんと作られた初の作品となります。

 ストーリーは、モーザというアラブ首長国連邦に住む女の子が、街の平和を乱す悪の組織に対して改造された身体を駆使して「イマラ」というスーパーヒーローになり戦うというもの。

 この原作者・総監督はアラブ首長国連邦のファトマ・アルムヘイリという24歳の女性。今回、このファトマ監督に『イマラ』についてインタビューを行いました。

――今回はリリースおめでとうございます。早速ですが、今回のイマラを作ろうと思ったきっかけをお聞かせいただけますでしょうか?

ファトマ監督:私は幼い頃から色々なアニメや漫画を見ていましたが、我々の中東の文化に即したキャラクターはいませんでした。そして古い作品にはあまりなかった、女の子がスーパーヒーローとして活躍する作品を、若い世代にロールモデルとして示したいと思いこのキャラクターを作りました。その想いが集まり完成したものがイマラの姿と言えます。

変身前はモーザ

変身前はモーザという女の子。2つのアホ毛がポイント。

変身後はイマラ

変身後はイマラとなって街の平和を守る

――なるほど、女性のキャラクターという点が重要であることはわかりました。この作品を作るのにどれくらいの時間がかかりましたか?

ファトマ監督:全部で5つのエピソードを作りましたが、全部で1年半ほどかかりました。シナリオはすべて私が書きましたが、ほかにプロデューサー、アートディレクター、アニメーター、背景担当、声優のチーム一眼となって完成に至りました。

――本作品を作るにあたって、今までにあるどのようなアニメや漫画の影響を受けましたか?

ファトマ監督:アニメの作風についてはスティーブンユニバース、ビー&パピーキャットなどのアメリカのアニメですが、キャラクターの原案についてはカードキャプチャーさくら、そして鉄腕アトムとの影響をとても大きく受けています! もちろん他にもたくさんのレトロアニメの影響を受けていますがこの2つが特に大きな影響があると言えます。

伝統装束がベース

女性キャラも男性キャラもアラブ首長国連邦の伝統装束がベースの服装

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女性主人公を通じて、アラブ女性に影響を与えたい

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