「土俵は女人禁制」批判への打開策は世界遺産に学べ!?

 そんな沖ノ島だが、実はこの「女人禁制」の部分が問題になったことがある。それは、同島の世界遺産登録に際してであった。このとき、女人禁制のしきたりについて、女性団体などから反発が出たのである。  そんな批判があったからなのか、なんと沖ノ島を管理する宗像大社では、2017年以降、毎年一回行われていた沖津宮現地大祭について、男性の上陸も認めず、事実上一般人の上陸全面禁止の決定を下したのである。  もちろん、理由としては女人禁制についての反発対策ではなく、ユネスコ側から島への不法上陸や接近について対策を取るよう勧告があったための対応だそうだが(参照:「日本経済新聞」)、この決定が報じられるとネット上では“男子も入れないことで男女平等問題を回避する逆転の発想”として評価する声があがったという。(参照:「ハフィントンポスト」)  このことから考えるならば、いっそ相撲協会は「プロの力士と行司以外は土俵立入禁止」のプロ専用土俵を作り、そこはいかなる時でも、市長だろうが社長だろうが総理大臣であろうが力士(と行司)にあらざるものは足を踏み入れることを許さずにすればいいのではなかろうか? そして、アマチュア相撲(そもそもアマチュア相撲には女子相撲の世界大会まで行われている)やちびっ子相撲は、アマチュア用土俵を作ればいいのではないだろうか?  伝統やしきたりを重んじることは大切だが、そもそもその「伝統」自体も虚構であるならば、そこに固執し、「女人禁制だから」という非近代的な理由を前面に押し出してまで、相撲という素晴らしい競技の評判を貶すようなことをする必要はないのではないだろうか。 <文/HBO取材班>
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