「女の価値はバッグと相関する」発言で炎上の梅木雄平氏と私たちは同じ穴のムジナだ<北条かや>
北条かやの「炎上したくないのは、やまやまですが」【その22】
これが「女性の価値を勝手に決めるな」「本当に中身のある人間はブランドなんかに頼らない」等の猛反発を受けているのだ。 梅木雄平氏は、都心で派手に消費する「港区女子」なるカテゴリを生んだ「東京カレンダー」の元WEBプロデューサーだ。 女性のファッション事情に詳しいのは間違いない。が、ブランド物にさして関心のない人間からすれば、彼がトップに位置づけたエルメスくらいは分かるが、フェンディとセリーヌのどちらが「上」かなど細かなところは全く理解できない。その温度差と、彼の(アルファツイッタラーにありがちな)決めつけ口調に上から目線が炎上につながったのだろう。 もちろん彼は、自身のまなざしがマニアックであることも理解しているようで、 「多分、僕のように靴や鞄をがめつく見ている男性ってほとんどいなくて、むしろ女性同士で見られているのだと思います。あの子、30過ぎてまだミュウミュウ使ってるの? 的な目で見られているのですよ。女性同士は残酷な世界ですからね。」 と発言したのだが、これがまた女性を中心に不快感を与えたようだ。 「女同士はネチネチ残酷でいて欲しいという願望の現れでは?」、「好きなバッグを好きなように持てばいいじゃないか」、さらには梅木氏の顔面を侮辱して「こんな顔のやつに言われたくない」など、それを言ったら目くそ鼻くそを笑うになってしまうような悪口の応酬になっている。 個人的には、「へぇ、25歳を過ぎてミュウミュウは痛々しいのか」「フルラって何万円もするのに、梅木さんからすれば『持っているだけで低レベル』なのか」など微細な発見があって面白かった。しかしもっと重要なのは、我々もまた、梅木氏や、彼のいうカバン格付け女たちと「同じ穴のムジナ」である可能性があるということだ。ツッコミが入ってしまいそうですが、女性と女性が持つブランドバッグのレベルは大抵相関している気がします。個人的にはセリーヌ以上を希望。
— 梅木雄平 (@umekida) 2018年4月7日
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