赤字続きの飲食店の「床磨きでV字回復」という話が、あながちトンデモとは言えない心理的理由

伊藤勇司

床面積が収入に比例することが海外の研究でも明らかになっている

 こんにちは、空間心理カウンセラーの伊藤勇司です。

 今年は桜が新年度に向けての祝福をしてくれているかのように、地元大阪は4月に差し掛かる前に満開となりました。4月は1年の中でも、とりわけ始まりのエネルギーが高い活気ある一ヶ月かもしれません。

 ぼくが行っている「空間心理・片づけ心理」という仕事は、華々しい表舞台で活躍するような人よりも、どん底の状態を味わいながら人生の岐路に立つ裏舞台で、なんとか奮闘している人に触れることが多い仕事です。

 切り口は、空間や片づけというキーワードで入るのですが、やっていることは、生き方を整理して、人生を再建するお手伝いをしているようなもの。

 その中でも、片づかないという悩みの背景には、お金の問題が起因しているケースが少なくありません。

 以前テレビで、赤字続きで潰れかけの飲食店を再建していくドキュメンタリーが放送されていました。客足が乏しく、借金苦で首が回らない状態。そこに風水師の方がコンサルに入って指導していくというもの。そこで手始めに行ったことが、「毎日、床を磨く。」ということだけでした。

 ただひたすらに、雑巾がけをして床を徹底的に磨く。それを、毎日、淡々と続ける。マーケティングや集客のことは、一切考えなくていい。たたただ、心を込めて床を磨くだけ。

 その行為に疑問を持っていた店主ですが、やり始めて数日もしないうちに、客足が増え始めていきました。

 これは偶然かと思いながらも、床磨きを続けていくと、さらにお客様は増えていきます。次第に店内が満席になるようになって、ずっと赤字続きで潰れかけていた店が、「床磨きをしただけで」V字回復をして黒字化したのです。

 非常に興味深い内容でしたが、この現象は納得がいくものでした。

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「床面積の広さが、収入に比例する」は迷信ではない

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