銃規制デモ批判で大炎上したロックスター、パリ銃乱射事件の被害者だった

パリ同時多発テロ後にも炎上していた

 実はジェシーが炎上したのは、これが初めてではない。パリ同時多発テロ事件後には、インタビューで「フランスは銃規制が厳しすぎるから、被害者には反撃するチャンスがなかった」「差別主義者に見られることを恐れて、人は(イスラム系の)テロに対して声を挙げない」と主張。インターネット上では、ジェシーの意見が差別的だという批判が噴出した。  また、同テロ事件を生き延びたイスラム系の男性、イスマエル・エル・イラキは「ガーディアン紙」に公開状を送り、「お前の音楽は好きだけど、こんな恐怖をまき散らす人間になると思わなかった。お前はイスラムが問題だと言う。俺はお前みたいに偏見を持つことや、クソみたいなおとぎ話が問題だと思う」と反論した。  当時は「同時テロ事件直後で動揺していたのではないか?」「PTSDになっているのでは?」と擁護する向きもあったが、今回の銃規制デモに関しての投稿後は否定的な意見がほとんど。削除された投稿のキャプチャーとともに「ジェシー・ヒューズはゴミだ」と糾弾するコメントもあった。  さらに同業のミュージシャンからも批判が。ジェシーの友人で、ロックバンド「スクリーミング・トゥリーズ」のヴォーカルであるマーク・ラネガンは、「これまで一緒にすごしたいい時間を思い返すと、お前がこんなに常道を外れちまった姿を見るのは心が張り裂けそうだ」とメッセージを送っている。  そのほか、イギリスの音楽ニュースサイト「NME」では「ジェシー・ヒューズ、頼むから黙ってくれ」という見出しの記事が掲載されるなど、事態は加熱するばかりだ。

Jesse Hughesさん(@fatherbadass)がシェアした投稿

 一連の批判を受け、ジェシーは「(銃規制デモについて)もっと分別をもって、扱うべきだった」とインスタグラム上に約1分の謝罪動画を投稿している。 <文・翻訳/林泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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