重病の予後を大きく左右する、“外的基準”と“内的基準”
人は、何かを「やるか・やらないか」を判断する時、そして自分がやっていることについて「上手くいっているか?否か?」を判断する時、自分の信念や価値観に照らし合わせ、「自分の基準で決めた」という感覚が伴う“内的基準”で判断をします。
一方で、「みんながそうしてるから、私もそうした」「〇〇大学の教授がそうだと言っていたから、そう判断をした」「医者がそう言ったから、そうなんだと信じた」など、「自分の基準ではなく、外部の基準で決めた」という感覚が伴う“外的基準”で判断をすることもあります。
身の回りに起きる現実を「内的基準」という脳の動かし方で判断をするのか? 「外的基準」という脳の動かし方で判断をするのか?
実は、このことはその人の健康状態にも、そして収入の量にも多大な影響を与えます。
ちなみに、日本を含めた先進国で問題となっている「所得格差の開き」の背景には、世の中や身の周りに起きる現実を「内的基準で判断をするのか? 外的基準で判断をするのか?」という脳の動かし方の違いが重要な要因として隠れています。
話を戻します。ではなぜ、「外的基準」の脳の動かし方をしていると、病気が発生しやすいのでしょうか?
例えば、あなたが、親や大切な人達から無視され続けたら、どう思いますか?
その孤独感から、うつになる人もいれば、グレ始めたり、「私を無視するんじゃねぇ~」とブチ切れて暴れ出す人もいるのではないでしょうか?
外的基準で、世の中や身の周りに起きることを判断し、外的基準で作られた常識で動いている時、
脳の中では「それは、私が考えたことではない」→「私の価値観を持ち出していない」→「本当の私を生きていない」→「本当の自分を無視している」と認識します。
その結果、細胞や臓器が暴れ出してグレ始めるということが起きてくるのです。まさに、病気を発生させる心理的要因の重要な1つは、これなのです。これは私の長年のカウンセリング経験から明確に言えることです。
また世の中には、標準治療が効かない人達がいます。
例えば、ガンに対する標準治療としては「抗がん剤、放射線治療、外科手術」というものがありますが、それについても賛否両論が、世の中に多数飛び交っています。
特に「抗がん剤」についてよく見解を求められますが、私は賛成も反対もしません。抗がん剤が悪いのではなく、抗がん剤を使う時の「背景にある脳の動かし方が、その成否を分ける」からです。
そう、糖質制限や抗がん剤、薬、治療法の問題ではなく、それらを使う時の脳の動かし方が合っているかどうかなのです。
「それを選択することを、本当の自分の信念・価値観に照らし合わせて判断した」という内的基準。それによる「自己決定感」があるかどうかが、重要な鍵なのです。
先程のストイックに糖質制限をしていた女性も、糖質制限が悪いわけではなく、それをする判断基準が「外的基準」なのが問題だったのです。
ちなみに、糖質制限を一旦中断してもらうと、ガン細胞が縮小していく人もよくいますし、内的基準で治療法を選ばせることにより、病気が改善していく人は多数います。