一方、英語が得意な生徒の特徴も、日本人と外国人、それぞれの教育者の意見は重なった。
「英語圏のものに限らず、他国の文化や慣習に対して敏感な生徒は英語が上手なことが多いです。これは新しいことを学んだり、挑戦しようとする資質があるだけでなく、まったく違う原語に対して、自分の思考法を変えられるということの裏返しです」(イギリス人講師・男性・35歳)
学校の教育だけで学ぶのではなく、言語の背景にある文化を通して、より実践的な使用法を吸収するということだ。
「映画や音楽、海外ドラマであったり、英語圏の文化への興味が強い人は上達するのも早い。学ぶことへのモチベーションが高くなるだけでなく、教育の場以外でも、英語に接する機会が増えるのが要因かもしれません。テレビ番組などでも日本語が話せる外国人にスポットを当てると、たいてい日本の文化に興味がある人が多い。それと同じことだと思います」(日本人教師・男性・31歳)
そもそも何のために英語を学ぶのかという根幹にも繋がるが、「好奇心の強い生徒は自分で英語の映画や音楽、漫画などを取り入れる」(アメリカ人講師・男性・33歳)というように、モチベーションをどこに置くかは重要だ。
「英語だけでなく、他国の原語にできるだけ触れることが大切だと思います。そういった経験のある生徒は英語がうまい印象です」(アメリカ人講師・男性・37歳)
そのほか、「理系科目が得意な子は、意外と英語も得意だったりする。特に文法の組み立て方や、文章を読み取る能力」(日本人教師・女性・27歳)という珍しい意見もあった。