私が子どもを議場に連れてきた理由~“日豪子連れママ議員”対談

政治とは“善き意思”によって前進するもの

緒方:ちなみに、乳幼児とは12か月以下という意味ですか? ウォーターズ:鋭い質問です。広い解釈をするため、はっきりと齢を決めているわけではありません。授乳した時娘は10週間で今10か月なんですが、将来の議長が、例えば2歳までとか、より厳しい解釈をするか、あるいは4歳までとするか、どうかは分かりません。どれくらい母親に対するサポートが強いものになるか、それが私たちの次のステップということになります。どうなるかはまだわかりません。 緒方:では今後どうなるかわからない? ウォーターズ:ええ、ただ政治というのは“善き意思”(good will)によって進んでいくものですから、それに期待したいです。私のケースでは、議長が“善き意思”を示してくれましたと感じましたが、理解のない人が議長になったら困りますね。 【緒方夕佳】 熊本市議会議員(無所属)。昨年11月、当時生後7か月の長男を議場に連れてきたことが報道され、賛否両論の大議論となった。 【ラリッサ・ウォーターズ】 元オーストラリア上院議員(緑の党)。昨年5月、生後7週間の赤ちゃんを議場に連れ、同国史上初めて“国会議場で授乳した母親”となって世界的話題をさらった。 <まとめ/足立力也(コスタリカ研究者。著書に『丸腰国家~軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略~』(扶桑社新書)など。コスタリカツアー(年1~2回)では企画から通訳、ガイドも務める)>
コスタリカ研究者、平和学・紛争解決学研究者。著書に『丸腰国家~軍隊を放棄したコスタリカの平和戦略~』(扶桑社新書)など。コスタリカツアー(年1~2回)では企画から通訳、ガイドも務める。
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