大麻解禁が広がるアメリカの大麻関連ETFってどんなもの?

photo by Wild0ne via Pixabay(CC0 Creative Commons)

アメリカでの大麻娯楽使用合法化は9州にまで拡大

 今年1月1日、米国カリフォルニア州で大麻の販売が始まったことはまだ記憶に新しいところだ。娯楽使用の大麻販売解禁は6州目。2016年11月の住民投票で娯楽用大麻の合法化が承認されたことから、嗜好目的での大麻の売買や使用(21歳以上の成人が対象)に関してカリフォルニア州大麻管理局が法整備を進め、販売に至った。  大麻の所有や使用は1人1オンス(約28グラム)までと制限されており、車の中で、職場で、公共の場での大麻の使用は原則禁止である。車の中での使用が禁止であることから、必然的に、大麻を使用しながらの運転は禁止となる。  嗜好目的の大麻の生産・流通・販売には自治体および州のライセンス(認可)が必要となる。そのため、カリフォルニア州の全域において大麻が販売されるわけではない。  米国ではじめて大麻が嗜好目的の使用が合法化された州はコロラド州で、2014年1月のことであったが、現在、娯楽使用の大麻販売が合法化され、かつ、行われているのは、コロラド州、ワシントン州、オレゴン州、アラスカ州、カリフォルニア州である。また、販売開始されていないが娯楽使用の大麻がすでに合法化されているのが、メイン州、マサチューセッツ州、ネバダ州で、1月24日にはさらにバーモント州が加わった。  大麻合法化の経済効果については、米国リサーチ会社のアークビュー・グループがレポートで、2021年の合法大麻の米国消費者支出が208億ドルで、全体的な経済的影響が396億ドル、雇用が41万4000人、納税額が40億ドルを超える経済的な効果を公表している。(参照:US Legal Cannabis: Driving $40 Billion Economic Output)
次のページ
大麻関連企業で構成されたETF
1
2
3
バナー 日本を壊した安倍政権
新着記事

ハーバービジネスオンライン編集部からのお知らせ

政治・経済

コロナ禍でむしろ沁みる「全員悪人」の祭典。映画『ジェントルメン』の魅力

カルチャー・スポーツ

頻発する「検索汚染」とキーワードによる検索の限界

社会

ロンドン再封鎖16週目。最終回・英国社会は「新たな段階」に。<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

国際

仮想通貨は“仮想”な存在なのか? 拡大する現実世界への影響

政治・経済

漫画『進撃の巨人』で政治のエッセンスを。 良質なエンターテイメントは「政治離れ」の処方箋

カルチャー・スポーツ

上司の「応援」なんて部下には響かない!? 今すぐ職場に導入するべきモチベーションアップの方法

社会

64bitへのWindowsの流れ。そして、32bit版Windowsの終焉

社会

再び訪れる「就職氷河期」。縁故優遇政権を終わらせるのは今

政治・経済

微表情研究の世界的権威に聞いた、AI表情分析技術の展望

社会

PDFの生みの親、チャールズ・ゲシキ氏死去。その技術と歴史を振り返る

社会

新年度で登場した「どうしてもソリが合わない同僚」と付き合う方法

社会

マンガでわかる「ウイルスの変異」ってなに?

社会

アンソニー・ホプキンスのオスカー受賞は「番狂わせ」なんかじゃない! 映画『ファーザー』のここが凄い

カルチャー・スポーツ

ネットで話題の「陰謀論チャート」を徹底解説&日本語訳してみた

社会

ロンドン再封鎖15週目。肥満やペットに現れ出したニューノーマル社会の歪み<入江敦彦の『足止め喰らい日記』嫌々乍らReturns>

社会

「ケーキの出前」に「高級ブランドのサブスク」も――コロナ禍のなか「進化」する百貨店

政治・経済

「高度外国人材」という言葉に潜む欺瞞と、日本が搾取し依存する圧倒的多数の外国人労働者の実像とは?

社会